さて、ヴイッツでサーキットを走れました。
ルーテシア3RSでなく、例えばヴイッツでも良かったのでない?
真面目に真剣に考えたのですよ。
今あるヴイッツは父が19万キロまで乗って、19万キロじゃ長距離不安だと言い、全く同じ車の走行距離の少ない中古で良いからって乗り換えた時に、それならくれ!って言って、もらったお下がりです。
オイル交換で上げた時に、車屋さんが「ヴイッツ凄いなあ、オイル漏れひとつない」って言っておられました。そうですね、10万キロ手前くらいから、オイル量や交換時期を相談しながら大事にしてきたエンジン。
エンジンの隙間が増えてくるのか、オイルが減る量が増えたよとメカさんが教えてくれて、純正オイルでそう高くないから減り具合も見ながらオイル交換してきました。
昨年の車検の際にショックとオルタネータの交換をお願いして、足変えてみたら、結構シャッキリしましたねー。
これから息子や娘のスタートの車になる予定の待機状態の車です。
そして、真面目に集客を目論んでダイヤを組んでいるとは思い難い、路線バスを見捨てて、駅への家族の送迎をするおかーちゃん(私)の大事な足車。
確かに、CVTヴイッツでサーキットは走れます。
自分が普段使いで乗っていて思いますが、CVTにエコタイヤでも、結構速いです。
公道程度の速度での話ですが、ブレーキング後、戻した時におもったよりも車が前に行ってしまうような感覚がありますが、そういうものだとして操作すれば良いような気がします。
各操作系のフィーリングは、ヴイッツだけでなく、正直ロードスター以外では今まで乗ったことのある国産車は、申し訳ないが、自分の好みには当てはまりませんでした。
今、1番頻繁に乗っているのがヴイッツですが、最初は操作系の反応を飛ばして、車がどういう状態になっているか、タイヤと軌道と荷重を感じに行って運転するようにしました。今は随分慣れました。
スロットルは、ペダルの踏み始めと、ブレーキは足先の離れ際のレスポンスがちょっとだけイラッとします(笑)が大事な我が家の働き者なので。丈夫で良い子です。全てに完璧はあまり無いと思うので。
たとえば、足回りをかたくしたり、タイヤが細いとサーキットで片減りしやすいから太めのタイヤにとか?いろいろ変えてみたとしても、お金はかかり、この場合は本末転倒。お金をかけられないから足車で走ろうという計画なのに。
車に手を入れなければ走行代とガソリン代(走りまくれば消耗品もだけど)だけです。
スポーツ走行は車を傷めるかどうか。
例えばヴイッツのオイル交換って、純正オイルで3000円位です。エレメント変えても4000円でやってもらってます。
日常のお買い物車って、どのくらいのスパンでオイル入れ替ええますか?
1年替えない人って普通に居ますよね。それとも車検の時?ディーラーさんだとどのくらいの期間でおすすめされるんでしょう?
別にそれでも車は走ります。特に日本車はじょーぶい。
例えば半年に一回、1日、100km/hくらい上限で、ユイのオーバルを走り回って(総距離80〜100kmくらいかなあ?日によってはもうちょっと?)年に2回か3回オイル変えたら、エンジンは傷むでしょうか?
柔らかい足のままで、タイヤは片減りしないように。クルマの基本的なメンテナンスをしっかり。無理に速く走ろうとしないで、クルマの「それなり」というものを探る。将来への助走、と考えればこれほど勉強になることはない、という捉え方の道筋を思い描きました。お金が足りなければ走る回数を減らせば。
サーキット用の車を仕立てられないから諦める、のとどっちが良いのかは、その人の判断だと思います。
私がヴイッツを選ばなかった理由は、まず一つは、そのヴイッツが前述のように将来の子どもたちが自分で車を買うか、独立するまでの足になる予定だからということと、ヴイッツで長距離乗ると他の車より腰が辛かったから。
オイルの(大袈裟に言うと)マネージメントは、前の相棒と前の前の相棒で、車屋さんに教えてもらってやってきてました。自分なりの基準はあります。
車の中身の事は質問すれば教えてもらえる環境があります。
走り方もユイで2年頑張ってきて、何となくだけどタイヤに無理をさせないというのはこういう感じかも…というのは自身の車ではイメージが出来てきています。
人に説明しろと言われると困るのだけど…基本を外さないことだと思うのですが…それを心がけていると、スキーの板の真ん中に乗っている感じとでも言うのだろうか…走りがスムーズで軽いです。出来ないことをして速く走ろうとすると走行抵抗をマシマシで食らって、無駄な抵抗は止めようと思うんですよね(笑)。知恵を絞らねばここより上はないのかー…ってね。
で、上の方にも書きましたが、操作系の感触がどうしても…。暫く続けるとまた悩むだろうなと思いました。
ルノースポールに関しては、以前、雑誌のTipoで記事を読んだことがありました。
サーキットで走らせても楽しい車を作っているんだな…という印象を、私はその記事から受けました。ということは、サーキットを走るのに、なにか障害があるとは思えないし、いじる必要もなさそう。
私はいじる乗り方を望まないし、お金もそんなに持っていないから、最初からサーキットが楽しい作りになっている普通のクルマ(?)なルノースポールに魅力を感じました。フランス車は足が良い、とも聞いたことがあり、興味があります。最近はクルマの技術提携や共用も進んで個性が云々っていうのも聞きますが…私よく知らないからこだわりないけどなー(笑)
前相棒318ciの時に、車が来たすぐから、「速さ」という面では、ほんとに良いことを言われなかった。関係各方面、どこへ行っても。
「良い車」「ポテンシャルまだある」という言葉もかけてもらったけれど、同時に
「もっさり」「良い車だけど遅い」「重い」「パワーがあれば」
全部事実なんです(笑)よく分かる。腹も立たない。
だけど、正直、その状況に疲れた自分が何処かにいました。速くないのは私のせいだし、「速さ」の中身は基準次第で変わってしまう。
本当に私はあの車から沢山のものをもらった。ありがたくてありがたくて、BMW、4気筒エンジンも捨てたもんじゃない。エンジン音の中に小さな小さな菩薩様を拝めました。(6気筒のシルキーシックスを「菩薩様が出る」と表現する方がいらっしゃるので)
いろんな意味で、私の手元を離れて、あの車には良かったと思う。
今の様子を伝え聞いて、手放す決断をして良かったと思っています。
ほんとに、使える間だけでいいので使ってやってほしい。重荷になってはいけない。
ルーテシアの借金は、
悩んでいる私を見て、夫がなけなしの自分の方の維持費から貸してくれました。
どういうところへ行って何をしてるのか、車が私にとってどういうものかを見て感じていた父も二つ返事で貸してくれました。
自分の会社用に入れたのに、「俺は車屋だ」(また探すよ、っていう意味?)って言って社長さんが売ってくれました。
これから、するべきことがたくさんあります。
ひとつひとつ、ステップを上っていけば、慌てなくても、きっと速くなれると思うし、特に青にこだわりは無くてなんでも良かったけれど、やっぱり青い車は好きです。夫がしみじみと「青いのが来るんだな」って車決まった時に言いました。
私の車趣味のスタートは夫の青いロードスターでしたね。
そして何故か履いてるゴルディーニ用のホイールもいいよね。
どうにもならなくて、スポーツ走行出来ない時期があったとしても、モチベーションになるスタイリング。
賭け、でなく懸け、という漢字を使わせていただきました。借金も車の選択も博打のつもりはありません。私には清水の舞台だけれど、200馬力という数字自体はそんなものすごいことではないのだと思います。
もっと、普通の車にサーキットでの市民権があると良いなと思います。
それには、運命共同体の中で走行ルールや意識の徹底がないと危ないです。
ユイでは市民権が保証されていると思えます。
私も一生懸命頑張ってみようと思います。
長い長い文章にお付き合い頂き、感謝です。ごめんちゃい(笑)
ちなみにこの記事の二年後の心境はこちら