るーさんと駆ける 

「カメだって全速力」(mamogame.hatenadiary.com)第2章。Renault LUTECIA3 RS とシュフ。

玉虫色は無理だよね(笑)

 本格的に忙しく、暑く、ならないうちに空いていそうな小さなサーキットに行っておこうと思っているのに、なんとなく腰が重い。疲れてる。多分、この気温の乱高下のせいと、畑やお花の世話を集中してこなしたからだなと思って、今日は少し休み加減で。

 

 先日、スーパーで買物をして、荷物を持って自分の車に戻りながら、ルーテシアのことを見て、「ヘンな車だな」と思った。好きな人からはお叱りを受けるかもしれないし、自分もこの車が気に入っているんだけれど、やっぱり変なんじゃないかと思う部分があるのだ。

 ぱっと見て、まず自分の感覚から行くと、ホイールが大きすぎる。タイヤの外径も大きいなあ(215/45R17)。

そして、大概、自分が座っている位置と車の上屋の大きさ感で抱くイメージなのか、実際にステアリングを回した時に、おや?と一瞬思う時がある。回転半径が予想より大きい。

いい加減慣れろと自分で笑ってしまう。勝手に思い描いている半径があるのは、日常の足のヴイッツのせいかもしれない。

 

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うちのルーテシア3RS

 

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ルーテシア3 ベースグレードの5MT

 

そもそも骨格から違うのだろうから当然のことなのだけれど、私自身がこの車を選ぶ時に今ほどその違いを具体的には考えてはいなかっただろうなとは思う。

 

ルーテシア3RSは、街乗りで、楽しく乗れる。それはウソではないと思う。

しかし、街乗りでしなやかか、と言われるとそうではないと思う。

そういう足回りではないのだろうな。

ただ、それなのに、街乗りに不便がない、というのがスゴイとファーストドライブで感じたのが購入の決め手になった。

バネレートとか、サスペンションの減衰の強さとか、数字的にはわからないし、他の車と数字で比べたことはないけれども、体感で言えば、世話になっている店にある(あった、かな?)代車のアルファと、タイヤサイズや扁平率、足の硬さ加減は近い様に思った(そのアルファはいろいろあって足回りがかえてあった)。旋回感や荷重のかかり方ハネ具合などの感触。

もっとも、そういう感覚というのは、経験値の少ない私の場合は「近い」といってもどの程度近いのかは疑わしい限りだけど。

3RSはうっかり踏みすぎると回転数が上がってしまうから、勿体無いというか(笑)スロットルワークやブレーキングを繊細にして、必要以上に波を起こさなければ、穏やかに乗ることはできるし、それがツマラナイとは私は思わない。

 

ただ、ちょっと街乗りでおふざけしてみよう、という発想にはやり方によっては付き合ってはくれないかもしれない。柔らかい足回りなら、街乗りでも簡単に車を傾ける事ができるけれど、そうは行かない感じ。私が腕が足りないだけか?

 というか、街乗りでできることの範囲は、普通に乗れば車を傾ける必要自体がないんじゃないかな、というのを、先日参加したYRS(ユイレーシングスクール)のオーバルスクールで自分自身がYRSでは小さい方の半径22m、直線130メートルのオーバルを走ってみて思ったのだった。後で考えれば、自分ができないなーとこだわっていた感覚はあの時必要だったのだろうか?後になって、自分が囚われていた考え自体が、自分の経験の浅さを物語っているのじゃないかなと笑えた。何事も経験だからしかたないや。

 

 街乗りでは硬いな、と思う足回りが、サーキットに行くと印象が変わる。柔軟にフロントが沈む。ブレーキングで最初の位置を確認する瞬間の間を経てきれいなターンインをすると、気持ちよく車が回る。正しい操作に応えてくれる頼もしい車。

この車に乗ったら、サーキットを走らないと勿体無い。

 

そんな車を家族にお金を貸してもらって買い、返済するまでジリジリしながらサーキットもオーバルも控え、必死に走ればポテンシャルには程遠い速さ。今は。今は、だ。

ずっとじゃない。そうはしないぞ。

この車を買った以上、速くなりたい、そうでなければ面白くない。

しかし時折、ほんとにこの車で良かったのかという思いがよぎる。

街乗りメインで楽しい車、もっとしなやかな車は他にもあったはず。

 

しなやか、で実体験として印象深かったのはプジョーだった。

プジョー307SWが家の車で10年乗った。

5年落ちを買って納車された時に感動した。多分足回りのしなやかさと優しさ。

走る癒し空間と名付けた。ショックがヘタった時に足車だからと安いショックを自ら指定して心の底から後悔したっけ。

本当は406のセダンが欲しかった。座っただけで動かしてもいないのにシアワセになった(シートと内装だと思う)

もっと憧れたのは406のクーペ(写真↓)だった。実車をみて恐れ多かった。自分には不釣り合いなくらいスタイリッシュだった。

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同じフランス車として、今はルノーにも似たあこがれを持つ。

今のルーテシア3RSを所有して、仏車乗りの方たちの印象などを目にする機会が増えて改めて、共通項の、シートや乗り味の良さなどを見聞きして、心の何処かに迷いが生まれたような気もする。

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同じルーテシアでいうならゼン。

スタイリング的にはトゥインゴのブルーノクターンの方が好みだ。GTのオランジェブレイズもいい。(どっちにしろ新車買えなかったなあ…)

街乗りで小気味よく走る車の楽しさは、昔の相棒フィアットプント(5MT)が教えてくれた。足なんて硬くなくても良い。圧倒的なポテンシャルも必要ない。その後の相棒318ciでYRSで走りを練習して真面目にそう思うところがあった。大きなサーキットには向かないかもしれないし、ポテンシャルの壁を感じることもあるかもしれないが、そういう方向性もあったと思うし、そういう車でその車なりに速く走れたら、それはとてもロマンのあることだと思う。

 そういう迷いはあっても3RSを選んだ事に後悔はしていない。かといって、なにがなんでも速くならなければというものを背負ってもない…。

 いちばん大事なのは、ちゃんと乗れることで、本当に速いことはその上で無いとホントではないんだろうと思うし、速さを求めるかどうかは個人の自由。

自分がYRSに通っているのはちゃんとした運転をしたかったから。それが一番最初の目的だった。この先は、ちゃんと乗れれば、速さも手に入ることを自分で納得したい部分もある。

果たして、今のサーキットでちゃんと走っている人がどのくらいいるのか。

それは乗っている側だけの責任なのか。

YRSは参加者が自ら考える姿勢を大事にしてくれる。それは大事なことだと思う。

習うほうが自ら考えるという事を教えることは、とっても難しいと思う。子育てをしていても思う。失敗したと思うこともたくさん。教える側に深みがないと、予想外の子供の考えに対して、子供を導けない。

どこまでいっても、最初の子育ては、一緒に歩くくらいのことしかできない気がする。

 

 

ルーテシア3RSは良い車なのは間違いがないけれど、ほんとに、いろんなことを考えての上での選択だった。すごく沢山の想いがあって、なんだかずっと頭の片隅で考えているのだけど、考えてみても書いてみても出てきた言葉が自分の思いとしっくりこない感じがしている。

今の走りはルーテシア3RSに乗っています、と私が誰かに話して想像するほどの速さになっていないのだけは、自覚がある。それでもサーキットが楽しい。