久しぶりの西浦から3日目。
ようやく悔しさを消化した。
一昨日のブログにはそう書かなかったけれど、一昨日の走行は実に後味が悪かった。
環境や周囲やタイムのせいじゃない。楽しくなかった訳ではない。あくまで自分自身の問題。
途中から、もう一本走って、自分なりにもうちょっと納得がいく走りをして終わりたい自分がいた。
タイムのせいではなく、自分の走りの感触に、自分で自分にがっかりした。押しすぎなのを引いたのは間違いじゃないかもしれないけれど、それだけじゃなくてなにかが根本的にダメだというのはわかった。
でも、今日は帰ろう。その時に思った。
原因がわからないなら続けてもう一度走っても結果は同じだろうなと。
秋までにもう一回西浦かどうかは、内心迷った。根本的に間違っている部分が何かわからないのに、もう一回走るかどうか。
家に帰って家事をして、夕方、とりあえずプラス方向でブログを書いたけれど、ずっと頭の片隅で、なぜか、どこか、と間違いを探していた。
コース図を出力して、課題だと思ったことをみんな書き出しても、スッキリしなかった。
今朝、いつも通り朝の仕事をしていて、何故かは忘れたけれど、ふと、ああ、そういうことかと思うところがあった。
単純だけど大きな間違い。
YRS(ユイレーシングスクール)に通う前に半年で12回通ったコースなので、ブレーキングポイントがもうクセになっていて、気がついたらそこで操作を始めている。そこを目標に走ってしまう自分。一昨日走ってみて思ったけれど、もう間違いまくっている。
YRS幸田ドライビングスクールで味わった走行快感皆無。コースが違っても、走行感の違いでわかる。
そこから少し前とか、そういうことじゃないのだ。最初から作り直すべき。
後半、ストレートエンドは根本から考え直して、気持ち的には速くなるとは思えないタイミングの操作で減速とシフトダウンをしている。それが大正解かどうかはわからないけれど、落ち着きは出た。
少なくとも前のタイミングでは、車をいじめないとあれ以上速く走れない様に思うし、その伸び代は少ないと思う。
3年前は感覚的に、
今のままではこれ以上は速くならない、車に無理を強いている、
と思って、YRSの門をくぐり、師匠にもそういう話をして、ちゃんとした走り方を知りたくて来た、と話した。
今回はその理由がわかっているはずなのにできない悔しさ。3年前当時の倍以上の悔しさ。自分を容認する気にはならなかった。容認すれば同じミスをまたやる。ものがあったら投げたい(実際投げないけど)くらいの気持ちだった。
タイヤは予想通りのことになった。修正を試みた分まだマシ。またやり直しだ。タイヤは一度荒れると荒れ方によっては簡単には戻らない。
走行終了後、車のボンネットを開けて、車に謝った。
この1年くらいかなと思うけれど、公道で運転していて、ブレーキ、拾う、ターンイン、に必要な距離をイメージして操作を開始、曲がりながら、マルバツをつけている自分がいる。
(公道ゆえできない部分も加味して、無理のない速度と周囲の目配りに、底辺の自信の反面、慢心しない心持ちに、少し頷くところが出てきた。意識が足りないなと思うことはもちろんある。)
西浦でも今までの記憶をリセットして、もう一回慎重にそのイメージを作ろうとして走れば、多分見えるものがあると思う。視線は遠く、広い範囲を視界に捉えて。
目線と目測。
「速さ」というのがどういうことなのか、瞬間速度と平均速度の違いは教えてもらっているし、師匠の書いたものや、自分で物理を説いたものを探して読んで、ずっと理解しようと考えてきた。
サーキットで車の動きを細かく感じ取る、というのは、訓練なしでは難しいことだと思う。私自身は、オーバルをたくさん走った繰り返しの経験と、走ってない時に理論を理解しようと頑張った事が感覚を深めたと思う。(そのオーバルでレースまであって、これがまた面白そうなのだ。見てるだけでも面白い。先の楽しみにとってある。)
イーブンスロットルのコーナリングの速さと安定は、カルチャーショック。
コースの捉え方においても、物理的速さと感情に左右された速さはこうも違うのかと驚いた。
これは師匠の教えとは無関係だけれど、車のことや科学のことを一生懸命考えていて、自分の日常や、大げさに言えば生き方にも影響はあった。
だからといって、なにかが劇的に変わるわけではない。嫌なものや困難がなくなるわけでもない。なんでも全て矯正出来るわけでもない。
ただ、同じものに対しての感じ方は変わったと思う。
10年後くらいにもう少し自分らしく生きてたいな。独り言。
やっぱりもう一回西浦行きたい。
ただの自己満足だけれど、西浦でも、速さよりもその感覚をちゃんと味わってみたい。出来るだけ空いている時を目指していった方がいいな。
子供が出払うのが朝7時、朝8時に家を出て、午後1時には家に帰れる。
でも秋までにあと1回。1回でちゃんと納得するというプレッシャーを自分に。
今朝は、介護の方でも新しいチャレンジを(ちっさいことだけど)思いついた。
今日は雨だけど、ちょっといい日だ。