るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

ルーテシア3RSを選んで10ヶ月

 この3ヶ月くらいの間に、3つほどネット上のフランス車、クリオ・ルーテシアの集まりに加えていただきました。

掲示板に、入手半年って書きましたが、数えてみたら10ヶ月ですね。

ユイレーシングスクールの幸田DSで知り合った方のおかげなのですが、いきなり世界が広がって、ちょっとおっかなびっくり(笑)。でも、他の方の投稿を拝読していて、いろんなことを見たり知ったり勉強になったり、その気になれば自分もだれかと関わっていけるチャンスがあるわけですね。ありがたい。

 

 家事育児に病人の看病、看取りと、30代を駆け抜けてきて、その頃は忙しい日常の足に輸入車にただ乗っていることだけが趣味でした。

40代後半に差し掛かって、まだ介護の後方支援もありますが、今なら多少は自由な時間も作れて、ようやく、誰かとつながっても少しは楽しめるかな?そう思えるようになりました。

 YRSで運転を習ってたくさん考えたことがあって、車のメンテをお店任せ夫任せだった所を少しずつ減らして、自分ではできないこともある程度知った上で依頼する努力をする、できそうなことは自分で調べてやってみるか教えてもらう、ということを続けて、能動的に車と関わっていこうとしていることも理由のひとつかと思います。

 

  結婚して20年と少し、なんとか夫婦で車趣味を切らさずに続けてこれましたが、私自身は15年近く前に一度、自分のクルマ好き度は夫に比べれば中途半端だから潔く辞めて、夫がその分追求してくれれば良いのかなと思ったことがあって、ファミリーカーで先々手がかかってきそうな輸入MTのミニバンを手放し、家族全員プラス一人が乗れる、5年落ちのプジョー307swAT(輸入車には乗りたかった)を買ったのでした。今思えばあんまり辞めきれてない選択肢?(笑)

詳しくは省きますが冷静にいろんな角度から考えることができていなかったのでしょうね。自分自身のほんとうの気持ちにも気がついていなくていい子になろうとしていたのかも。夫婦間の話し合いもいまひとつうまくいかないまま(仲は悪くなかったけど)実行。

 そしてそこまでやってみて、プジョーは良い車だというのに、ある意味のリバウンドを起こして(笑)、MTの運転を諦めきれない自分に気づいちゃいました。

 悩んで悩んでその半年後に初めて自分用の車に10年落ちのフィアットプント(MT)を増車してしまいました。

そこからは坂を転がり落ちるように(笑)、車の趣味にハマっていきました。

 そこまでの過程に反省もありましたが、結果的には良かったと思います。

その前後も人生は試練の出来事が続きましたから、普通になにか趣味や習い事をする、という時間をあまり取れなかったので、移動時間を趣味とできる車の趣味がなければきっと心身共に潰れていたと思いますね(笑)無理をして自分を壊せば、もっと家族に迷惑がかかっていた。

近年、他にも趣味としてやってみようか…とかじったことが無くはなかったのですが、結局車趣味が残りました。夫と共通なのも私にとっては良いことが多いです。

 好きな車があって、好きなことをやるために日常を頑張る、そういう態勢になって、今も昔より積極的に日常をこなせています。なんとかしようと思えたら、人間ってこんなに頑張れるものかと時々思います。

無理と無謀は良くないと思いますが、マイナス要因や課題があっても、「なんとかしよう」ってすれば、理想通りではないかもしれないけれど、きっと得るものがあると思っています。 

いつものことながら、前置き長いですね、すみません。 

 

この10年と少しで、自分の足として、

フィアットプント・スポルディングアバルト

→BMW318ciと乗り継ぎ、

ルノー・ルーテシア3RSを選択。

 

 日常の移動には、1.2Lのプントで十分楽しめました。一般道で運転の楽しさを味わうのに、小排気量の軽い車(1トン4気筒16V86馬力)は楽しい。大は小を兼ねるという言葉がありますが、それは嘘ではないとは思うけど、小さな車の楽しさは絶対あると思います。まあ、そもそも、何を大きいといい、何を小さいというのか…様々かも。

 長距離移動にはBMWのE46 SOHCの直4 1.9L(1.3t120馬力弱)の味わい深いエンジンは心地よく、乗り味良かったなぁ…と思いますし、近所を40キロで走っても、良い車でした。そして3シリーズの中では軽い…そう言われてもプントから乗りかえると、何もかもが重くて固くて(笑)、乗り換えた最初にドア開けるのに壊れるんじゃないかと思うくらいの力で引っ張らないと開かない…っていう印象でしたよ(笑)

318は鼻先が軽い、と言われることの意味がわかったのは随分後になってからでした。

 何故か、SOHCくらいのエンジンの方が、車に乗っている、という気がします。120馬力切れますし、今時のエンジンに比べたらもっさりした加速ですが、車の肢体の能力をもっとうまく使えれば、馬力の数字の印象以上の走りが見られたのかもしれません。車自体は大きくいじらなくてもスズカで3分切れる車とお店で言われてましたが、ある時2月に3分10秒台後半が自分のベストタイムです。そのタイムは特に速くはないが、楽しかった!

318との別れは、いくつかの理由と、車の状況として私が今手放せば、街乗りならまだずいぶん先(期間)まで走れる、と考え決めました。手元に残しておく維持費は私は払えなかったし、復活の予定のはっきりしないお不動ナンバー外しをすると、愛情を注ぎきれなくなりそうでしない主義なので手放しました。

乗ってくださる方が見つかって、ほんとに良かった。

そしてその2台を乗り継ぐ間、前述の、リバウンドを引き起こした、走る癒し空間プジョー307SWは我が家の執事として昨年まで、10年つとめてくれて、その後お店を通じてどこかへ行き、まだ働いています。

 

 今の相棒ルーテシア3RSを選ぶ段階ではかなり悩みました。

果たしてリッター100馬力のチューニングエンジンを乗りこなせるか、維持できるか(当然エンジン内が複雑なんじゃないか、維持費が今までよりかさむのではいう想像)、というところが一番の悩みどころでした。

 車重に対しての馬力、馬力に対しての車長…簡単ではないというか、その時の相棒の318ciの様な安定感はないだろうなと。ユイレーシングスクールで3年くらい走っていく中でそういうことも考えるようになりつつありました。

最後まで、小型車の100馬力以下の車も視野に入っていました。ユイレーシングスクールには長期的に参加したいと思っていますが、小排気量であることは大きな妨げにはならないし、そういうクラスの車で参加している人がいることも認識があって、集まってそういうカテゴリーができれば面白いなあと思ってもいました。

非力な車とハイパワーな車の混走もルールを皆で共有すれば可能だとも思うようになりました。

 でも、いーろいろ考えていくうちに、ルーテシア3RSは今回やめても、いつか乗りたくなるたぐいの車のような気がして、しかも、中古の球数が少ない(その時は少ない理由を知らなかった)ことにも不安を覚えて、慌てて資金繰りを整えました。結局家庭内借金…(苦笑)

  私のルーテシア3RSは、 お世話になっている車屋さんに3ヶ月くらいあった個体を結局売っていただくことになったのだけれど、買う前に試乗できたので、踏み切れたかなと思います。スペックだけを見ていたら、自分の経験の少なさを思って怖くて買わなかったかもしれません。

 

試乗で初めて乗ったルーテシア3RS。

加速以外はまるで、前から知っているお隣さんの様に感じました。はじめてなのに、すうっと乗り込んで、今まで毎日座っていたシートのように自分を座らせてくれて、特にギラギラした迫りくる内装もなく、むやみにそそる何かもなく、しかし野暮ったくもなく好み。

加速はちょっと驚きました。音が賑やか(主に車内音で外は控えめ)だけれど、いい音ではあって。丁寧に運転すれば、違和感も迷いもなく、実に素直。

ただ、上限が高そうだなと、空恐ろしさを感じました。

試乗前に半分心は決まっていて、試乗で確かめたかった点は、スペックの高さで街乗りが苦しくないか、と加速感にワクワクできるか?だったので、車を降りたときには決めてました。

それが昨年の夏の終わりでした。

 

納車後10ヶ月経ちました。サーキットは2回、フジでYRSのオーバルスクール1回。

サーキットではしなやかなロール、伸びやかな加速。

前より加速が良すぎて、318で慣れたコースだと、シフトダウンやらブレーキングポイントやらを切り替えるのが難しくなってしまいました。操作が後手に回ります。

 

 ポテンシャルは高いけれど繊細に操作すれば公道でもガチャガチャガクガクしない。

優しくスロットルペダルをそっと踏み込めば、そろそろと加速、街乗りでは無駄に踏まなければ実にcozyな時間を作ってくれます。踏み込み量と踏み込みの速さで乗り手の意図を汲み取ってくれるかのように、そういうときは、おやいいのかい?と駆け足モードに。

シフトはコンパクトなストロークとカチカチ感で素早いシフトチェンジも可能だけど、私の方がちょっと鈍い…(^_^;)

クロスミッションは街乗りにもサーキットでのシフトチェンジでも便利…なはずなんだけど、サーキットやオーバル走行では、回転数に余裕があるからブリッピングやかかと使えば結構適応範囲があるはずだと頭で思いつつ、適応範囲をつかみきれず、いたわろうとしてしまってシフトダウンに時間をかけてしまい…(笑)

そんなルーテシア生活です。

実はフランス車のプジョー307SWに10年も乗っていたのだと、フランス車の集まりに参加して改めて思い、あの車に感じていた何かと、ルーテシアに感じる何か(主に乗り味と足回りの味なような)が、あー…フランス車っていうことなのかもしれないなと思います。

 

兎にも角にも、購入にあたり家族から融通してもらった資金をゆるゆると返している身なので全てを控えめにする時期が続いてます。

YRS行きたい…サーキットもっと走りたい…でも節約の日々。

外食減らし、服も最小限、大きな故障予防と外観維持の小投資は自分のココロと相談。

子供たちの卒業、就職まであと2年くらいがまず山。成人式、あー…嫁入り嫁取りもいずれはあるのかと思うと、ワタシいつになったらはじけられるか(え?はじけちゃうの?・笑)