るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

もうすぐ10年、これからの10年(後編)

 時々、私が書いてくださったものを読んでくださって(ありがとうございます)、すごいね、勉強熱心だねって褒めてくださる方もいて、嬉しいです。自分は知らなかったことばかりで、興味を持っていただくことにつながればという思いもあって、一生懸命頭の中を整理して、ちゃんと書きたいと思って書きました。書くこと自体も勉強になりました。

ただ、諸々考え合わせて、反省点も多々ありました。自分ごときがという思いで忘備録って嘘つきました。そして忘備録でなく本来は備忘録っていうらしい。勉強不足でした。

 

本などに出てくる理論、学問的な言い回しは、行動に起こすとか、実際を想像するのが大変なこともありますが、それが理解できると、実際の場面ではシチュエーションが変わっても根底が同じ理屈な場合に応用が効くはずだ、という考えがあるので精一杯頑張りました。

 

遠心力や慣性、駆動力などいろんな力が押し合いへし合いして車って曲がっていくんだって思って車の様子を読み取りに行けば楽に走れるんだなとわかってきました。

大原則の手順は教えてもらえるので、オーバルコースを走りながらとにかく物理な皆さんが折り合うところをさがして行くと、 びっくりするくらい走行抵抗が少なく車が旋回する時があったり、最初はいいんだけど、どうも出口で車が安定しない時等が出てきます。

なんでだろうって当時一生懸命考えてましたっけ。

 パワステがない車って、車に無理をお願いしても聞いてもらえなくて、まずステアリングに抵抗がきて必要以上には回しにくいし、それを無理強いしても如実に車が進まないですよね。車庫入れとかめっちゃ大変。

今の車って、パワステで簡単に据え切りできちゃうし、力がいらないから人間の方が車にお伺いを立てるのを忘れちゃうのかもしれないなって思っています。

少なくとも自分はそうで、それは理論を必死こいて理解しようとしたことと、繰り返しオーバル走ったことで徐々にわかってきたと思います。

それはまさに「科学」を体験することでした。

スクールのサイトにある過去のメールマガジンも運転に必要なことがたくさん書いてありました。

理解しようとあがいていくと同時に、いかに自分に科学的知識がないかを思い知りました。知識というか科学が何なのかがわかってないんだとわかったんです。科学を知れば運転上達の道が一筋あるのだと感じていました。

そこで「大人のやりなおし中学物理 〜現代を生きるために必要な科学的知識が身につく〜」(左巻健男著)という本を見つけて読みました。

科学ってこういう考え方をするものです、ということを科学を学び忘れてしまった人間がシンプルに理解するには良い本だと感じました。

そういう過程でいかに自分が、運転以外にも無駄な努力や理屈にあわないことをしていたかも知るわけですが、これから先それが直せることの喜びが勝りますね(笑)。まあ、その、無駄は減ってはいるが、反省も増えていくわけで、日々忙しいです(苦笑)

夫には好意的には受け止めてもらってるみたいです。向こうも無駄な説得をしなくていいから?(笑)

 

そうやって走ってきて、オーバルレースに出てみたい、ということがちょっと頭をよぎり始めます。スクールでも、速くなればグループが変わる、ということもなくはないです。

ただ、そこで自分の中でちょっと待てよとなります。

他のグループを見ながら漠然とした不安がよぎります。私あの中で走れるか。

サーキットも何度も走ったことがありますが、不安がよぎりました。

スクールの体制としては、オーバーテイクのルールも説明するし、素直にそのとおりにすればそんなに問題は起きないのですが…ということを外で冷静に見ているときはわかっているのですが…

ほんとにあくまでも自分自身の問題で、今も非常にその意味で自分自身に不安を抱えています。

いつもではないのですが、過去のいろいろな経験上、緊張したり、大事な時に自分の思いと違う言動を取ってしまうことがあります。

30台後半からメンタルも関連すると思われる体の不調も時々出ます。

そう思っていたところへ今回の手の手術と術後の筋力低下。通常の運転はできますがスポーツ走行となると…これは回復に時間がかかると思います。年単位です。

自分の走りたいという思いに駆られると、いろんな所に迷惑がかかるかもしれない。レースなら安全がかかっています。

 

無力感いっぱいですし、ブログを読んでくださっている方には良い話ではないので申し訳ないと思っていますが、現状と、家族内での役割、資金力、自分の能力体力を考えると、レース以前に当面スクール参加も断念ということになりそうです。

将来的にサーキットを走るかどうかもこの先考え直す事になると思います。

 

でも私自身は、その事自体はそんなに悲観的には考えてはいません。今は車が1メートルでも動けば楽しいです。日常で車がスイスイ安全に動かせるようになり、車に負担をかけないことも考えられるようになり、テレビのレースが面白くなった。自分の今の能力を冷静に見ることや科学を知ったことで運転以外にも好影響があり、ほんとに得たものはいっぱいあったので、それだけで十分ありがたいのですが、いろいろ申し訳ないと思うこともあって。結局ある場所では、なにも恩返しできないのに騒いだだけになってしまいますね。

スクールに集まる方々は、本当に運転が好きなかたばかりで、三年あまり非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。当面はとにかく家庭の維持と休養と体力の回復に専念しようと思います。

何年かかるかわかりませんが、良きにつけ悪しきにつけ、現状を冷静に把握して納得しようとすることは大事な事で、納得できれば悲観的にはならないものです。

まず、諸々立て直そう。

いつかまた。

 

今後は楽しいことメインで投稿はぼちぼち続けますので、もしよかったらご覧になってください。

るーさんはいい車です。出会えて良かった。