るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

長男長女と戦争

 昨日、少し早めの墓参りに行きました。暑かったです。親子4人で平日に行ける日が昨日だったので。夫の父母が建てた墓で、夫の祖父母、戦死した夫の父の兄、夫の父母、などのご先祖様方が入っています。

夫の父母は昭和一桁。実は私の祖父と夫の父はひとつかふたつしか歳が変わりません。

夫の父母と同居を始めたときは、なんだか祖父母と同居している様な空気感でしたし、昔からよく自分の祖父母の家に預けられていたので不思議な感じでした。まあ、嫁姑的な緊張感はありましたが(笑)、大事にしていただいたと感謝しています。あんまり器用ではないので、一生懸命さだけで頑張ってただけの様な気がします。

 夫の父の兄、つまりおじさんにあたる方と、私の父の父、私の祖父は戦死です。最初に書いた私の祖父は戦後、後継が戦死したために養子で入った人なので、実際は血のつながりはありません。ただ、子供だった私にとっては、あまり関係のないことでした。

その後、自身が大人になって、夫と結婚し、同居、妊娠出産などを経て、子供が入園した頃に夫の母の病が発覚。その辺りから、夫や自身の親の育った家庭や一族の抱えてきたものを知ることとなり、その中で、両方の家の長男が戦死したことで、残された家族がその後を支えきれなかった事でいろんな問題が起きてきたんじゃないだろうかという思いが出て来る様になりました。昔は長男というのは将来の家長、後継として別格の扱いだった家も多いですし、だからそういう人が突然居なくなって、戦争に負けて世の中の価値観がひっくり返り、きっとみんな混乱したのだろうなと。

私は実際を目にはしていませんが、近年父から聞いた話、夫の父母の死後にいろいろと整理しなくてはならなくなった事の過程で、ある程度当時を想像して行く中でそうやって考える様になりました。

なので戦争は嫌だなと思っていたし、今でも嫌です。じゃあ、もたなければ戦わずともすむとも思えません。

 もう随分前ですが、どういうきっかけだったか、戦争の話になって、私は深く考えずに受け答えをしていたのですが、相手の方が、私の歴史認識が間違っているとお感じになった様で、もう少しちゃんと知ったほうが良いという趣旨のことを力説して下さって、当時は実のところポカーンとしてしまいました。

おそらく、私はその方が想像した歴史認識だったというよりは、私に歴史認識はなかったのです。ただ、戦争で長男が戦死したことで残された家族はくちゃくちゃになった。しかなく。

 

その後、テレビだけでなく情報を取る様になって、いろんな考え方があって、ちょっと情報を取っただけでは全体像が見える話ではない、という事に気づきます。ある時本屋でふと見つけた本を読んでみると、右寄りに見えて実は極左?という本があったりして…なんかねじれてる、こじれてる感じがします。そもそも右左で分けられるものなんだろうか?それすら否定する人も。

 この時期は特にそういう情報を見ると少々息苦しさを覚えて、情報量を制限しています。

情報を出されることを否定しているわけではありません。自分に取り入れる情報量を制限することをしないと、今判断しきれないことを考え過ぎて日常が止まりそうなんです。大事なことなんだけど。

祖父母の代で起きた長男の悲劇が、2代後の自分の若い時代に影響があったと思うので、それを咀嚼するのに20年30年かかったし、誰も知らない。その内容を今更人に話す気にもなれません。。

 

とにかくもうちょっと、早い段階でもっとシンプルな形でこの100年の事を知りたかったな。今になって思うことです。遅い!

何もできないけれど、マイペースでしかないけれど、少しずつ、疑問を解消しながらいます。

本当にいろいろ疲れちゃって、ここ2-3年は本もちょっとずつしか読まない様にしています。体固まっちゃう(苦笑)でも知りたいこともあるしねえ。だからちょっとずつです。

最近、本を送って下さった方がいらして、だから誤解のない様につけ加えますが、感謝です。一気読みできませんが、なんとも不可思議なお方のお話を少しずつ、狐につままれる様に読んでいます。わかる様なわからない様なわかる様な(笑)