るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

ブレーキングの妙

 まだまだ寒いが、日差しが春めいてきた。

車で思いっきり走りたい気持ちがちょっとだけウズウズする(笑)

今はガマンの時だ。

こういう時は考える、今までを整理する、という時に充てると良いのだろうなと思いつつ、結構日常の事に時間が取られていったりもするので、言うほど進まないけれども、家事をしながら、料理をしながら、フラッシュ的に浮かんだことを空き時間に考えたりして運転に関して記憶の整理はしているし、時間を作ってるーさんを連れ出して走らせる。

走っている時は、考えているというよりは、自分の自然な動作を振り返る、という方が近いかもしれない。

 以前に比べれば随分視野が広く遠くなったと思うけれど、まだまだ、自分がうまくなりたい速くなりたい欲求に負けて公道を走っているなと、最近時々思ったりする。

飛ばしてはないけれども(出発が遅れても飛ばせば間に合うと、家族が思っては良くないしw)、同乗者があるときや、周囲のためには、コーナリングスピードがまだ速いなと思う時が出てくる。あと少しだ。

駅への家族の送迎で、同じところを1日に最大で5往復する生活がもうすぐ1年。

アップダウンもあり、直線曲線取り揃えた公道練習コースだと思えば、めんどくさいと思うのは時々で済む(笑)

それはあくまでも日常ドライブの上達で、やっぱりスポーツ走行で練習しないとそういう方面での上達にはなかなか届かないし、公道をサーキット代わりにするのは1番危険で、そもそもサーキットの代わりにはならないし、ともかくゆっくりなことだけが安全でもないという理由を短い時間ではあるが、自分の中に積み上げてきた。

 

タイトルにあるブレーキングの妙ということについて。

 前の相棒BMW318ci(E46)で、最後に参加したユイレーシングスクールのトライオーバルスクールの時が、かなり大きな転換期になった。

 前置きにかいつまんで書くと、コーナリング前のブレーキングとターンインの時のトレイルブレーキは、イーブンスロットルを使った速いコーナリングにはとても大切なのだけれど、トレイルブレーキはかなり繊細な作業。ブレーキングで車の姿勢が変わってくる確率は大きく、これを上手く使えるかで、おそらくコーナリングスピードの上限も変わるし、立ち上がり完了が速くなり、より効率のいい加速が可能になると私は思う。

 確かにスロットルワークやステアリングの妙もあるのだけど、立ち上がりに車にロールが多く残ったままとか、車の向きが変わってないという状況だと、何をやっても路面に伝わる駆動力も操舵力も減る。路面に4つのタイヤをくっつけておく為にブレーキングの妙が効く、という風に自分は理解をしている。

この話に興味がある方は、私の飛車角抜きみたいな文章でなく、是非ユイレーシングスクールを受講して、座学を聞き、この一連の作業の練習を師匠の同乗で、ご自身の操作で体験していただきたい。多分これを筋道立ててハッキリと教えているところは日本では他にないと思う。師匠が元居たアメリカのジムラッセルのスクール行くより格安だ

 

 その時がなぜ転換期になったのか。

私自身はユイの受講前に

ヘアピンはフロントどアンダー(侵入がノープランでオーバースピード)。

しかもリヤの荷重は抜けてる(突っ込みすぎ)

という散々な状況だったのを、ユイで走り方を知ってアンダー出さずにイーブンスロットルもまあまあできるようになったのだけど…。

 車の足回りがしっかりしていて、ある程度のスピードまでは車の力で車は曲がっていってくれる。しかし、速くはないけどまあまあ出来てます的な走りを脱却しようと、思い切ってターンイン速度を上げてみた。(もう何度も思い切って行ってみろと言われ続けていた様に思ったのだけど、どうも納得がいかないが何を聞いたらいいのかはっきりしない(このまま速度を上げても回れないと自分の感覚では思っていた)状況の参加が何回か続いていた。)

案の定、久々に味わうフロントどアンダー(笑)。

やっぱりダメだよなあ…??何をするのが今より速くなれるのだろう???

周りの人ががもっといけると言う理由はなんだろう???

 

 後になってわかったのだけど、ブレーキペダルの遊びがわりと大きくなっていて(普通にはそんな支障があるほどのことではないのだろうけど)、私はトレイルブレーキしているつもりが実は速度が落ちているのは自然降下(走行抵抗で速度は不可抗力で少しずつ落ちていく)で、周囲から見ればブレーキランプがついているからブレーキングしていると見える、そこは自分で判断するしかない、という状況だったのかな。

 しかし、私がターンイン速度を上げて、どアンダーを出したことで、なぜできない?と、ターンイン作業に何か問題がある、ということに気づいてもらえて、トレイルブレーキしているつもり、の勘違い、が発覚、その修正と同時に教えてもらったのが、ドッカンではなく繊細でクイックで強いブレーキング。

その後も自身でもう一度ターンイン作業の基本をおさらいし、ブレーキングも日常でも練習を重ねて(踏力、踏み込み量を弱めれば日常でも練習可)、ただ強いブレーキとは明らかに違うと感じられる様になった。

 もっと早く、うまく言葉がまとまらなくても良いから、自分で「おかしいなあ…ほんとに出来てるか?」という思いをもっと強く周りに伝えていれば、あと参加2回分くらい早く解決していたかもしれない。

そう思うと悔しいけれど、ありがたい学びをくれた勘違いだったと思い直す。

 

 文字で見て考える、話に聞いて考える事は、時々相手の意味している所まで届かず、自分の脳みそが理解している範囲に限定、勘違いしてしまう事がある。

例えばクイックで強いブレーキングは、自分の概念になかった。個人指導で、意識をして経験して、その時に初めて存在を知ったと感じたのだった。

逆に体感していても、知識として知らなければ感じられないことがあったのも事実。

知識と経験はきっとお互いに補い合っていて、私たちはその両方を行き来しながら進歩していくのが理想なのかもしれない。

 

 

 そのブレーキはステップアップの鍵になると思う。

このブレーキングを知って、その場で見よう見まねでオーバルに使ったら走りが変わった。その後スズカで試しに使ってみて、まだしっかり出来てないけれども、走りが変わる。

 その後車を変え、車のパワーを上げるチャレンジに踏み切ったのも、この出来事が大きく影響をしている。これがあったから、ルーテシアのルノースポールにチャレンジしようと思えた。