るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

鉱物油と部分合成油と化学合成油

 

最初の相棒プントは、1998年のDOHC直列4気筒16バルブエンジンでした。

その次の相棒318ciは、2001年のSOHC直列4気筒のエンジンでした。

今の相棒ルーテシア3RSは、2011年のDOHC直列4気筒16バルブのチューニングエンジンです。

 

プントの時にお店で勧められて使い始めたのが部分合成油のブラッドペンでした。

エンジンのフィーリングが軽くなり、よく回り、5千キロオーバーまで大丈夫だと言う人も居ました。

2年くらい入れ続け、エンジン好調でしたので、次の相棒318ciにも継続。3年くらいでしょうか、使い続け、10万キロを前にしてもオイル滲みもありませんでした。

ある時、お店で新しく取扱いを始めたオイルがあって、社長さん絶賛。ブラッドペンも良いけど、これがまた良いんだよとおっしゃいます。

さてどうしようか。

 

 その時に、一度自分で、その2つのオイルがどう違うのかを調べて考えてみようと思ったのです。なぜかといえば、その以前に、自分と車との関わり方にちょっと反省をする出来事があったからなんです。

 

 ある時、車が好きな人達が集まっているところで話をしていたら、相手の方が、私はお店に騙されているんじゃないかとつぶやきます。

ちょっと驚きました。

私は騙されているつもりはありません。

つぶやき程度でしたので、それ以上その話に絡まないようにしましたし、相手の方が私を気遣ってくださって言っているのはわかっていました。

 

 車に対するお店のスタンスが、何が何でも100%宇宙レベルで正しいと盲信しているということではありませんでしたが、以前にも、私がお店を盲信しているような誤解を受けた様な気がすることがあって、その時ははっきり言われたわけでなくて、そう思われているのかもしれないな、という程度のことでしたが、今回はそれをハッキリ口にしてくださった訳です。

そこで思ったことは、お店が正しいか正しくないかということよりも、私自身がお店の方の仕事へのスタンスを信じてはいるものの、自分が自車に対して知っている事では、それを人に説明することはできないんだな…ということでした。

 その時私がお店の方の車への想いとして聞いたことや、他に聞いたことがある話を展開したとしても、その時点では「感情で信じ込んでいる」という印象にはなにも変化はないだろうな、と思いました。

 

 騙されてる、と言った方の真意は今もわかりませんが、あとからいろいろ考えて、その言葉は出入りの店がどうかという事を超えて、とても深いと捉えています。

ともかく、その一言を受けて出た自分の結論としては、私のその方への情報提供の仕方がよくなかったので、お店の印象が悪くなったのだと。

 どういうことかと言うと、車には少し手が入っているが、その内容を持ち主が「よくわからないんですけど勧められて」と言う。お店の方はとってもいい人たちです。というような感情としての印象のことばかりを話す。

 なのでそういう疑念を持たれたのかなと。それはお店にも、自分自身にも損をしたなと思いました。店の名前を出しての話ではなかったのですが、それはお店に申し訳ないことをしてしまった。

 

実際、それでも車屋かと同業者から呆れられる仕事をする車屋は確かにあるようです。

そういう仕事をされた車が、私の行っている店に入ってきて、みんなで呆れた、ということがあり、後で自宅で夫に内容をざっくり説明してもらって、改めて呆れたこともありましっけ。最終的に車の持ち主を危険に晒す整備でした。なにが専門店だと。

 

 そもそも、前にも書いたように、輸入車乗り始めた当初は「輸入車=壊れる=路上待機」の固定観念からスタートした私の輸入車生活。何も知りません…と若いうつくしい女性が路頭に迷っているのと、私のような者がそうなのとでは、ずいぶん周囲の印象は違うだろうなとは思っていて(笑)

まあそれは半分冗談だけれど、ともかく何も知らない、というのも困ったちゃんだなという思いはありましたが、知っていることが断片的で、人様に対してできる話はほぼ感情論にしかなってないんだなと、その時思ったのでした。だから、今すぐそれは解決しないから、今後の自分自身の進歩で、この先で、ご理解いただくしかないなと。

 

 その後、ユイレーシングスクール(YRS)で運転を習っていく中で、必要に応じて知ったこと、調べたことで、ずいぶん車に対しての理解は進んだと自負しています。

少なくとも、自分が必要だからこの整備をしてもらっている、このオイルを選択している、ということをざっくりでいいから人に話せるようでありたいと思っています。

運転を知ることは車を知ることに繋がりますね。実感です。逆もしかりです。

足りているとはちっとも思っていませんが、マシになったとは思います。

 

前置きが長くなりました。オイルの話です。

 

ブラッドペンは鉱物油ベースの部分合成油です。

勧められたPOLOオイルは化学合成油です。

当然お店の側としてはその違いも知った上でのことです。

その説明を、自分なりにもっと理解したくてネット検索。

そこは自助努力で。

まーいろいろでてきました。

旧車には鉱物油、という定説があるのだなということと、鉱物油の神は北米産という定説。いやいや、今どきは北米産だけにあらず、という話、缶に入っている鉱物油はだめだとか、他にも、化学式まで書いて説明を試みている個人サイトもありました。

ともかく、真偽のほどは自分ではわかりませんが、面白かったですね。

複数の意見を見比べると、これは間違いだな、とわかった情報がいっこだけあったような気がしましたが、内容は忘れました。自分には関係なかった情報だったような。

オイルというものを説明してあるサイトもあり、どういうところでオイル性能を測るかとか、そういうことも書いてありました。

 

鉱物油と化学合成油のメリット・デメリット、向き不向きを複数のサイトの情報とお店の説明から自分なりにまとめ、自分の前の相棒のエンジンにはおそらく鉱物油ベースの部分合成油、ブラッドペンのほうがおしなべて向いているが、データシート(性能分析表)で見る限りはPOLOの方が熱に対する耐性は高い値が出ている、ということがわかりました。

もう、データシートの見方も忘れちゃいましたが(笑)、すぐに忘れるのでその過程で書いたものや、出力したものは残しています。

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結局POLOチャレンジを決めました。

入れてみた印象としては、走りが力強くなりました。

粘度としてはブラッドペンより低温時が若干低めになっていますが、その違いはあまり考えてなかったですね…。

ただ、それまでオイルにじみがなかった318ciでしたが、オイルにじみは多少出ました。あからさまに「漏れる」「減る」ようなことにはなりませんでした。

 

ルーテシア3RSにもPOLOを入れてもらっていますが、家庭内借金で買ったことでスポーツ走行に行く回数ががくっと減っているので、交換頻度も落ちていることと、FFになってエンジンルームの配置がタイトで、上からだと前の相棒みたいに様子が見られないんですよね。それと、高回転型のルーテシア3RSのエンジンフィールが今までと結構ちがうので…これからですね。そういえば調べてないことがまだまだあるような気がします。あー説明書もう一回見なきゃ。

 

 素朴な疑問として、例えばですよ、15年前、20年前の車をディーラーに持っていってオイル交換をしてください…ってお願いしたら、どういうオイルを勧めてくれるんでしょうね??国産、輸入車ともに、そこは興味があります。

きっと純正銘柄があるはずで、そのなかで指定粘度のものを入れるのかなあ?

それならそれはそれで正しいのかな。昔の車だとずいぶん違うはずですが…。

考えてみたら、輸入車乗るようになってから、ディーラーって一回もお世話になったことないんですよね。

 

それと、確かに、オイルで走りが変わることは間違いがないです。それはずっと実感してきました。添加剤も、ものによって効き方が違うのも事実です。

頻繁に乗らない車だと、保管状態でのオイル劣化という問題もありますが、例えばブラッドペンなんかはそういう意味でも良い感触だったという意見もありました。

 

それは確かにそうなのですが、YRSで運転やサーキットの走り方を習ってきて知ったことは、オイルで速くなろうとする前に、走り方だけでも速くなれるし車に対する負荷も変わってくるということです。(出入りのお店の人がオイルだけで速くなる考え方だということではありません)

 この間、自分が走ったサーキットの走行動画に偶然行き当たって(知らない人)、たまたまそれが同じ車種でした。

見てると、ほぼすべてのコーナーで2速レブお知らせの「ぴー」が鳴っています。

 

自分は、バックストレートの途中でピーを聞いてからシフトアップするとこだけだったんですが…???自分が正しいかどうかは別にして、その動画を何度も見てみると、 コーナーの出口でタイヤが空転してる感じに見えました。

どうしてそうなるのかははっきりしませんが、これはエンジンが大変だなと思いました。

 

 自分はYRSで知りましたが、車を傷めることなく速く走れる方法というのはあって、四輪を駆使する走りでほんとに速く走れたら、それは二輪や三輪荷重のコーナリングを越えるのは道理ですし、コーナリングで無理をすればストレートの加速にも影響します。それはオイルとは関係なく、オイルを変えても解決しない。

 オイルだけでなく妥当なパーツでポテンシャルアップすればその分のタイムは上がるはずなので、これつけたらどれだけタイムアップ(するはず)というのは事実だと思いますが、ポテンシャルが上がれば上がるほど、車がピーキーになっていくから、乗りこなせなければ、ポテンシャルアップによるタイムアップの幅が薄くなると私は思います。

だから、自分は前の相棒でポテンシャルを下げて基礎を積む選択をしました。

ポテンシャルアップの理由を人に説明できない自分がするのももったいない。

そもそもの前の相棒の改造も、ポテンシャルアップよりも、維持目的、経費節減の意図のほうが自分は強かったのでした。ポテンシャルダウンの過程でも車のことを勉強できました。

 

今は完全に車が自分に対してオーバースペックですが、YRS卒業生ですもの。頑張ってみますがな。時間はきっとかかるけど(泣)

オイルやパーツの楽しみはあると思います。私もオイルはとにかく高けりゃ良いとまでは思いませんがあまり下げたくない方です。

だけど、それをタイムアップの道具だけにしてそこに頼ってしまうのは、残念な気がします。