入院前のこと。
じいちゃん主導で、近所の大手弁当チェーンで夕飯を買った。子供1人とじいちゃんばあちゃんが、牛すき焼き風弁当(たまご付き)を頼んだのだが、持って帰ってきたら卵がない。
子供の「まあいいじゃん」を振り切り、じいちゃん張り切って店に電話。
キャンペーン終了につき卵は別料金で要オーダーということで玉砕。(1月くらい前のメニューをプリントしたものを見てオーダーしてた)
良いじゃん家の卵で食べれば…ということで食事開始。
他は唐揚げ弁当をほおばる。
「ん?」
どうも冷蔵庫に卵が1つしかなかったのを、子供が気がつかずに使ってしまい、じいちゃんたちの分がない…娘も気づいて「あ…」
孫に気を使いつつ、「いいよいいよ」とじいちゃんそそくさと自分の部屋へ。
それきりしばらく戻ってこない…
置き去りになったばあちゃんの口に時々おかずを運びながら、
「じいちゃんは?」
「さあ…」
誰かがふと
「たまご?」
さらに
「じいちゃんが卵産みに行ってる?」
(こういうこと言うのは決まってダンナです)
一同腹よじれ、脳血管性認知症で普段殆ど無反応のばあちゃんまで
「ふふっ」
そこへじいちゃん登場。
一同爆笑。たまごのパック抱えてます。
徒歩3分のコンビニまで、自分の部屋のテラスから出て買いに行ったのね。
卵産んだ話をしたら本人が一番ウケてました。
そして先日、夫が嫁の遠隔指導を受けながらおでんを作ってくれる事になり、大方終わりかけたところで
私「たまごは?」
夫「あ…」
夫とじいちゃんがおでんの卵好き。
時間もないので、スーパーにゆでたまご売ってることを伝えて、じゃあ後でと、他の用事を済ませてゆでたまご買って帰宅。
さて、と蓋を開けたら卵が入ってる。
???
息子「あーなんかじいちゃんがやってたよ」
病院の私のとこに
「じいちゃんがまた卵産んだ」
ってラインが来ました(^_^;)
十数年ぶりくらいの夫作のおでん。
食べたかったー。
10年前に決意した、実家家族断絶からの逆転同居。
夫の理解と、事情は何も知らない無邪気さと、半島の方が人が優しいと言う子供たち。転居を厭わなかった父。
超特急で家を設計施工してくださった建築士さんの設計施工会社。知多半島との縁を結んでくださった車屋さん。
いろんな人のお陰で今があります。
さあ、セルフリハビリやるかー