我が家の恒例行事です。
夫の母の実家が川魚の卸を営んでいた家で、まあ、いろいろありまして、ずっと以前に店はたたんでしまったそうですが。
昔は仕入れたうなぎを木箱に入れて、自転車で運び、店でさばいて料亭などにも納品していたそうです。
きょうだいの中で一番熱心に親の家業を手伝っていた昭和一桁の夫の母は、現代なら女性でも店を継いでいたかもしれませんが、そういう時代でもなく、縁あって、夫の父の所に遠くから嫁いできたそうです。
そんなわけで、夫の父母を順番に見送った後も、それまでお姑さんがしていた様に、うなぎは家で焼いています。
知多半島に引っ越してからは、目の前空き地だから気兼ねなく炭火で。夫が炭番、私が焼き番で焼くようになりました。
串も打てないので、到底プロには敵いませんが、家族の味です。
今回は、最近できたスーパーで嘘みたいな値段で売っているうなぎに半信半疑でチャレンジしてみました。
白焼き…悪くない。
タレ…ん?んんん?
美味しくないわけじゃない。
なんだ?この物足りなさ…!
うなぎが安いから?
タレが甘すぎた?
食べ終わって考えて見て、うなぎもたしかに今まで買っていた1本2800円と5本5000円では違いがあっても仕方がない。厚みとか味わいが足りないといえば足りない。
でも結論はタレ。タレの中でも醤油。
タレはずっと継ぎ足しで砂糖と醤油のみ。
この半年ほど、日常で今までのと同じ銘柄の減塩醤油を使っていました。砂糖は、以前からコクのある粗糖。あまり深く考えずに、それしか置いてなかったので減塩醤油を入れてしまいました。
甘みばかりが目立って、何か塩味なのか旨味なのかが物足りない。
おそらく減塩醤油がバランスを崩しているのではないだろうか、という気がしてきました。
勉強になりました。次回は減塩でない醤油を継ぎたさなくてはならない。一回で戻るかな…味…
天国のばあちゃん、ごめんなさい。