るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

例えば0.5秒、ひと踏みだけで何かが変われば面白いじゃないか

 山と海が近いところに住んでいると、日常的にワインディングも走るし、アップダウンもある。農道などは長ーい下り坂や上り坂があるし、山を切り拓いて作った住宅地には、延々とカーブしながら下る下り坂もある。

下り坂は怖い。想像しているよりも怖い。

近所にあるすり鉢状の交差点は事故が多いし、以前行ってみた箱根の下り坂のコーナーの奥には積車を依頼するための看板が沢山立っている。初めて気づいた時に正直呆れた。(峠を攻めて走って曲がりきれず刺さった時に世話になるのか?)

なぜ怖いか、なぜ曲がりきれないかと言えば、下っているというだけで平坦よりも前に重心が行きやすいから、曲がらない止まらないということが起きやすい。

その辺の話は、以前本で読んだり、スクールで習ったりもした。

結局、理想としては、若干アクセルペダルを踏み込んで、車のノーズを持ち上げ気味に坂を下るのが、4輪をフラットに接地していることに近づける事になるだろうなと思う。

でも、公道では加速しすぎてしまうだろう。

速度が上がるから速度調整でブレーキを踏むとすると、ただでさえ下り坂で前のめりなのに、更に車は前のめりになる。

 

その時に、急に前に何か飛び出してきたら?

前の車が急ブレーキをしたら?

後輪の接地が薄い前のめりな姿勢での減速は、平坦とは随分違う。

事故の危険があった時に、前のめりだと車の限界が早い。

 

実際に、車の姿勢と速度に気をつけて長い下り坂を下っていくと、意外と両立させるのは難しい。

今のところ、対応としては3つ。

速度が上がってきたらじわじわとブレーキを使う。でも根本的に姿勢が前のめりになることは解決しない。せめて姿勢変化を緩やかにするためにじわっと減速。

もうひとつは下り始める前に速度を落とす。これは速度管理と姿勢の両立も可能。やってみると面白い。傾斜やカーブにもよるけれど、バランスすると下りながらメーターの針がピタッと止まることも。

ただこの場合、減速時に下ることで速度が上がっていく分を見越すので、後続車がすぐ後ろにいると、「遅い」と思われるかも、という速度まで落ちることになる場合もあり。

 

3つ目は、2つ目と同じく下り始める前に減速をするのだけど、ブレーキを踏むのは一瞬で、数字としては減速といえるほどの減速ではない。(2つ目の方法よりも減速は少ない)

だけど不思議と、その後の下ることでの加速は抑えられている気がする。

この方法が実験中。まだ「気がする」くらいの感じ。どのくらいとか、そういうのは感覚としか言いようがなく。もしこれが効果が本当にあるのなら、後続車がそこでブレーキを踏まない人でも影響少なく、自車は安定した状態で下っていける。

これに加速度が関係があるような気がするのだけれど、そうなのかどうか、加速度というものが理屈としてはピンとこないので、思考できないまま時々機会が有れば実際を試すのみ。

その場その場で、この3つの方法を考えながら、さらにエンジンブレーキも使おうと思えば使える。

 

ユイで運転を習ってから思うようになって、最近改めて思うのだけれど、車の方をいじる楽しみというのももちろんあるんだと思うのだけれど、車をいじらないでも、今回の3つの方法の3つ目なんかが、本当に根拠がある方法だったとするならば、こんな愉快なことはないと思う。たった0.5秒、ペダルをちょいと踏み込んだだけで、その後のクルマの挙動が変わる。お金もかからない。答えを自分で見つける楽しみもある。基礎を教えてもらってよかったな、諦めなくて良かったと思う瞬間だ。

 

ともかく、下り坂で後続が詰めてくる時はマジ怖い。ドライバーの表情に全く悪気が無くてもヨ、いや、なんかあったら止まれんやろ…って時。