るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

次のステップへ行かなくちゃ

 大概の市販車はアンダーステア傾向に作られているらしい。これを知ったのは、前の相棒でユイレーシングスクールに通いはじめ、いろいろ思う所ありタイヤのインチダウンをしようと思った時だった様に思う。

 

 夏のフジP2、トライオーバルスクールの座学を聞きながら、何となくバックグラウンドでその頃の記憶の断片がよぎった。

いろいろあったけど、こうして今年3回目のスクール参加を迎えられて、感謝。

 

そして走行。私は最初のリードフォローが非常に苦手だった。リードフォローに着いていけないのが通常だった。前の車と同じことをすれば良い筈なのに。不安に支配される感じ。

前回の参加で少しはペースをあげる事はできたが、同じ感じでターンインできるか。全くそこに自信がないが、とにかく前回の様にまずは踏んでいこう。

今までよりはリードフォローにも着いていけて随分と気楽なスタートが切れた気がした。

走行を重ねていく。

ペースは悪くない。ターンイン速度は以前よりも高い。前回の後半までこんな速度でターンインしようとしたことがなかったので、恐怖感があるが、前回の後半の気持ちよさを頼りに勇気を持って走行を重ねる。

 

このまま時系列で書き綴ると長いので結論から言うと…

前より速くはなっているが、このままだと今より速くはならない、という頭打ちの状況になってきた、のが今回の私の状況だった気がする。昼過ぎくらいから何となく感じてはいた。速くなったのは何となくわかるが、うまく走れている時の感触ではない。誤魔化す方法は知っているから何とかなっているだけだ。足りないものは何だろう。

加えて今までより大きくなったGと要求される操作速度に追いつけてない、操作が後手に回る。姿勢を作りきれないままターンインしてその収拾に追われる。次の加速、次のコーナーへの対処も遅れる。遅れる流れをリセットする方法を間違えたり単純に緩めてしまうと全てがリセットされて失速。

車がコーナリングをする時に、全てのタイヤの能力を使い切るために、コーナリング姿勢を作ってターンインしたい。そこが諸々の理由で上手くいってない。

ただ、思い切って高めの速度でターンインする度胸だけはついたというか、慣れてはきた。

思いつく所は修正をかけようとする。悪くない走行感もセッションもあったといえばあった。

 

最後に師匠が見かねて同乗してくださった。

そのやり取りの中で今後やるべき事は見えた。

短い時間でちゃんとコーナリング姿勢を作る事ができれば、今の速度に対応できる。多分今の操作時間じゃあ無理だ。加速する時間が削がれる。姿勢ができればもっとコーナリングフォースが上がるから今より速くなる。じゃないかな?と思う。そしてここから先の速度域じゃないと起きないこともある。多分。できてないから知らんけど。

 

次のステップに入ってるんだ。今まで通りじゃだめなんだ。そして、このレベルで、今までやってきた事、見聞きしてきたことをもう一度このスピードでおさらいしながらステップアップしなくては意味がないんだ。

 

スクール終わった時は、とりあえずステップダウンはしなかった安堵感もあったけれど、この天候の中午前3時の往路から走り切った疲れと、うまく行かなかった徒労感でものすごく複雑な気持ちだった。

山を下って宿泊地に向かい、汗を流して土産を買って食事をとり、部屋に戻りストレッチして寝落ち。夜中にはたと目が覚めて、上に書いた様な事を頭の中でも整理して、ものすごくスッキリした。

今年はもう参加できる目処がない。また来年に向けて準備をする。タイヤはもう一回分あるといえばある。

 

とにかくステップアップを目指して、表面的にも必死になり始めてからアドバイスをもらう機会が増えた。ありがたい。人によって表現も着眼点も違うのだけれど、どれもありがたく聞いている。なんか、うまく言えないが、強いて言うならどの言葉も味わい深いのだ。そして人様から気遣ってかけてもらう言葉というのは、それがたとえ自分の至らない点であったとしても有難いと思う。

それに対して結果で応えられない申し訳なさを、来年少しは解消できたらいいな。

 

今回の走行は何だか学びが深かった。その内容を説明するのは難しい。

一周回って原点に帰ってきた様な課題がこの先待ってる気がする。決して今までの時間が無駄だった訳じゃない。運転技術だけじゃないいろんなものの積み重ねが自分の足元にある。

相変わらず、運転はほどほどに好きだ。

若かったらもっとがむしゃらにやってみたい事があったし、今でも気持ちだけは変わらないけれど。

ただ運転は楽しい。深い。

 

 

f:id:mamogame:20240827144901j:image

スクール当日の午後、遠くに雨柱。現地は滝雨には降られず、ただ目まぐるしく天気が変わった1日。