るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

急がば回れ

コーナー、曲がり角を曲がるとき、皆さんどんな風になりますか?サーキットとかだと、「突っ込み重視」「立ち上がり重視」なんていう言葉も聞きます。

前者は、ブレーキングをできる限り遅らせて(というのが「突っ込み」)、コーナーギリギリまで加速し続けようという考え方で、後者はブレーキングは突っ込み重視より早め、その分コーナーを抜ける出口(立ち上がり)の加速を…とでも表現すれば良いのでしょうか…?

 

自分の恥ずかしい話から申し上げますと(笑)

なーんも知らずにいた頃は、タイトコーナーを、どちらにも当てはまらない、「ただのオーバースピード」で回ろうとしてどアンダーこいていたアタクシでございました。5年前(だいたい)。

今思うと、その頃、よく走らせてもらったコースのコントロールタワーの方とか、私と一緒に走る羽目になった見ず知らずの殿方は、一体どんな風に思ってくださっていたことやら。

ユイ通い以前に行ったスクールの時は、速く走ろうとはしていなかったので、大きな問題が出なかったんでしょうかね??サーキットでタイム計りはじめたらタイム上げないといけないかなと思い始め、ボロが出ました(笑)。

そもそも、速く、よりも「ちゃんとした運転の原則を知りたい」というのが運転を習ってみようと思った根本の動機だったと思うんですよね。

だけど、それがなにかがぼやけたままで、速く走ろうとすると、うまく走れないし怖くなる。前のスクールではなにも言われなかったけど、自分の運転はやっぱりどこかおかしいんじゃないかと思っていました。

それが4〜5年前ですかね?

 


その後ユイレーシングスクールに最初に行った時の座学で、ビークルダイナミクスの話を聴いて、車は4本足であるという大前提と諸々のお話で、走る前に自分のコーナリングは「ただのオーバースピード」ということに気がついて(笑)。

心の中で大爆笑して、それまでのサーキット通い半年と、タイヤワンセットと、ガソリン代と走行代金が、脳内でガラガラと崩れ去って、でも次の瞬間、早く気がついてよかったと思ったのをはっきりと覚えています。

 

直線加速から、減速、ステアリング操作、コーナリング、出口で加速。

これがコーナリングの大まかな基本操作だと思っています。(一連の話は今の時点での自分の理解ですので、不備はあるかも知れませんが)

どの操作をいつやるか、そのパズルの組み替えで車の挙動が変わってくる様なイメージを持っています。

私自身は、どっちかに決めるということなら現在立ち上がり重視派になると思います。というかどっちかに分けるというよりは、こうしたらこうなる、っていう操作と結果というだけなのかも。

あくまでもも個人的な感触ですが、余分に突っ込むと、コーナリング途中のどこかで多かれ少なかれ失速するような気がします。

諸々差し引きしてみて、周回トータルの速さと安全、車とタイヤの負担でも、突っ込まない方がメリットがあると思いました。ちゃんとやろうとすると結構難しいことで、出来たつもりで出来てないことの繰り返しでした。

突っ込みか立ち上がりか、ということが主眼な訳ではないと思っていて、とにかくちゃんと走りたくて頑張っていた様な気がします。

そういうのがちゃんと実行できた時の走行感は格別でした。すごく丁寧に走って、速く行きたい気持ちを抑えることに終始し、ある種のドラマチックさはないけど、タイムが一番良かったです。そういう時の感じは今もはっきり覚えています。

その状態でもっとそういう操作を確実にすれば、速度域を底上げしても、安全が損なわれない方法も教わっていたので、次はその段階に行きたいな、いけたらなと思っていたところでした。

 

ちょっと違う様な気もするけれど、その感覚を「急がば回れ」と言ってみたくなりました。実際は基本に忠実なだけの様な気もするけれど、一度「ただのオーバースピード」を経験した人間には心情的にはそんな感じでした。速く行きたいと思ったり、速くなってきていることに気づかずに操作が後手に回ったりしてくると、知らず知らず突っ込んでる状態になってることも。

速さを犠牲にしても何か意味があってあえて突っ込む、ということは、もしかしたら、あるのかもしれないです。ごくわずかな範囲の話ですが…私自身はそういう微調整よりももっと基本に忠実に走る方が先だと思いますが、テレビでレーサーを見ているとそう考えることはあります。

 

 

今体調も今ひとつだし介護もあるしで、ひと夏高速を運転することほぼなかった状態で、先日夜に所用で久し振りに高速乗った時に、るーさんの一瞬のフル加速で大した速度でもないのに瞬間背筋が寒くなったので、アタクシ先々サーキット走れるか心配ではありますが、あのサーキットのリベンジしたいですね。

 

因みに、「急がば回れ」の元になったのは

もののふの矢橋(やばせ)の船は速けれど 急がば回れ瀬田の長橋」

というものらしく、琵琶湖を対岸に渡るのに、湖上の風が強くて転覆の危険もあった船よりも、琵琶湖からすぐの瀬田川にかかった橋を渡った方が結果的に早いよ、という意味から来たそうです。