先日来、フランスを知りたい、と申しております私。
知っていたフランスといえば…
世界一チーズを食べる国(テレビでみた)
恋愛に寛容?恋愛だけではないかも。多様性?
何の根拠もないが、一筋縄ではいかない(把握するのが難しい)イメージを持っていた。
観光スポットなどは、申し訳ないくらい知らない。
もともと地理にはものすごく弱い方だった。
ちょうど本屋に行く用事があって、その時にフランス本があるところを見つけた。
正統派の、名物や名所の解説本に混ざって置いてあった本が、どうしてもきになる。
迷ったけれど買った。書評の一部に「おじさんのサラダボウル」と。かく言う自分も、そこそこおじさん好きを自負している。
おばさんでも、もちろんいいのだけど、一生懸命生きてたり遊んでたりする人の人生の話は面白くて好き。だから長く生きてる人の方が話が濃いんじゃないか?ということなんだけど。
いや…でもまずはスタンダードな本を…
多分読破できない…
「おじさん」という言葉に負けたわけじゃない(笑)昔から外国には、観光に行くより住んでみたかった。だからそこで生きている人の本が読みたい。
複数の雑誌などに紹介されているらしい。
2017年秋の出版。
黄色い帯は4種類あるとのことだ。
いい本だったと思う。
前半に出てきたおじさんが身につけていたもののブランド名は全く分からなかったが、フランスを取り囲む国々、中東やアフリカまで絡んだ歴史と今が少しだけ見えたし、おじさんたちを通して国を見る、というのも面白かった。多様なルーツを持つ人たちの人生のかけら。島国しか知らない井の中のカワズならぬまもがめには、井戸の外を垣間見た様な気がする。
うん、なんだか沢山のことを考えた。
パスポートも持ったことがない人間だけれど、この井戸の中でだって、日々考えて、矛盾や憤りを感じて、最善を目指してはいる。
だから、いろいろ考えた。
今日も精一杯生きよう。