るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

非日常への扉/モメンタム

先日のユイレーシングスクールへ参加の往路、山のあちこちにぽつりぽつりと山桜だろうなあと思われる花が咲いた木があるのが視界に入った。春だなあ…そして新東名で眼前に現れる富士山に目を奪われそうになる。

 昨年12月とこの3月で、久しぶりに半年以内で2回スクールに参加できた。るーさん手に入れてから本当にいろいろあって、スクールも間を空けて途切れ途切れにしか行けず。6年で3回?4回?

ホンマに車以外の事でいーろいろあった…(溜息)

今回はトラクションを得られるか、なんてことを事前に書いていた覚えがあるのだけど…

うーんなんだろうなぁ、タイヤの感触も、走行感もなんだか12月の時と違った。なんかこう別物だった。

確かに季節も違うし、路温も違うだろうし…いやそういう事じゃないなと。想像だけれどスピードが違ったせいだと思う。ちなみに、情けないが私はスポーツ走行中にメーターを見る習慣がない。これからは視界に入れる習慣をつけたいなと思っている。一般道運転中は見ているのだから、見られない訳じゃない。習慣にする意識の問題だろうなと。だってさ、今までの速さなら必要感じなかったし…と言い訳をする(笑)

そういう訳でどのぐらいスピードアップしたのかハッキリしないが、コーナーに飛び込んで行く速度が速くなったし、2速でコーナーを立ち上がってから、以前は深く考えずに3速にシフトアップしてしまっていたせいでもあるけれど、レブに当たらない時の方が多かったのに、最後はストレートの真ん中までに「ぴっ」という音を聞くようになっていた。3速に入れても加速している暇はあまりないが、2速のままだと勢いが削がれるし車にも可哀想。(というか、ピッていうくらいにはシフトアップしないと…でタコが視界に入ってた方が)

 

ブレーキングやシフトのアップダウンは状況次第で直感で流れを失わないと思える方を反射的に選ぶ感じになって行った。車の姿勢ができていれば、どっちが速いか遅いかはあるが、手順を変えても辻褄は合わせられる。

それはともかく、タイヤの感触や走行感の違いは、単位時間あたりの移動距離の違いであって、速く走ろうとした時に、ゆっくり走っている時のタイヤの感触に頼っていても仕方がないという事でもあるのかな。

あの移動感覚は非日常への入り口だと改めて思う。スポーツ走行をしていてあれを経験できないのはある種勿体無いのだろうなと、じわりじわりと、帰ってきてから思っている。

オーバルレースはモメンタムレース」

という師匠の言葉(ユイの教科書に載っている。この文言で検索をかけるとトップに上がってくる)をふと思い出した。

うーん…私は人様に説明できるような理解の仕方はできていない。

今回参加前に、オーバル走行とサーキット走行で、速く走るために大事にする事は同じなんだろうか?(私は何を主眼にしていけば良いのだろう?)という事を、本当に「ふと」思ったのだけれど、スクール行くために家の事であれこれ気を取られていて深く考える事なく当日を迎えた。今思えば勿体無いのか。でもあの時考えても実感としてわからなかっただろうな、今そう思う。

 

今だって大してわかってないだろうなとも思う。まだ入り口だ。そして入り口の扉を開けても開けても、まだ先があって、いつも自分は1人で、はるか先にみんながいる様な気がしてしまう。でも遅いけど進んではいる。自分でも遅いと思う。焦ったい。でも諸々すっ飛ばして踏み込むのもなんか違う。時々みんなが当たり前で話題にしない様な事を自分が知らない、という事が起きたりするんだよね。そういうのって仕方ないんだけどね(苦笑)。だから分かって良かった、と思う様にしてる。そもそも私がこういう事を書いても説得力もなければ意味がないのかも知れないけれど、こんなおばさんでも40過ぎてから運転に興味を持ち、最初に行った大手で、悪気はないんだと思うしこちらの出方にも問題はあるのかも知れないが、教え方に内心ある種の腹立たしさというか諦めを覚えた。アンダー地獄を展開する単独サーキット走行のきっかけだった。

その後ユイレーシングスクールに出会って、正面から向き合って説明をしてくれる所で習えば分かって、役に立った事がいっぱいある。だから大した事ができない自覚があっても恥を忍んで書き続けている。

 

なんだろう、間違いなく、今回の参加で走りながらオーバル故の何かを感じたのだが…コーナー毎に速さが積み重なっていく感じ…と思って、先程の「オーバルレースは…」っという言葉で試しに検索をかけて、師匠の文章が上がってきて、読んでなんとなく納得した気もする。基本は同じだけど大事な事が違う。

まだわからない事もいっぱいだけどね。

 


実感として知らなかった事をいくつか実感して、先にワクワクするのかというと、なんかこう、逃げたくはないし続けて行きたいのだけど、恐れじゃなく「畏れ」の様な感覚。

でも走っている時は楽しい。