るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

アンダーステア祭の後で

 先日、運転を習う前(もう9年くらい前になってしまうが)、タイヤをワンセット棒に振ったことがある、と書いた。じゃあ、それはなんだったのか、という事を以前考えた事がある。前にも書こうとした事があったと思うが改めて。

タイヤが7000キロでツルツルになったのはなぜかというと、おそらくアンダーステア祭りだったから。滑ればグリップ状態よりも減る。消しゴムが減るイメージ。そしてスピンはしていないのでオーバーステアではなくアンダーだったという事に。(当時の車はFR)

個人的に出した結論は、アンダー祭りになった理由は、コーナリングの手順や方法もそうだけどそれ以前の問題。笑っちゃうのだが、単なるオーバースピード。

主にアンダーが出ていた場所はヘアピンコーナーだった。そのコースは長いストレートもあるけれどヘアピンが2つに更に低速の回り込むコーナー…人によってはあそこはバイクの方が…っていう人もいるコース。

ユイで運転を習ってしばらくしてから、もう一度考えてみて、その頃私はヘアピンとタイトコーナーをオーバースピードで駆け抜けようとしていたのだと考えた。

もちろんタイトコーナーをできるだけ速く走る必要はあるのだけれど、物理的に不可能な速度で走ろうとすれば当然タイヤが悲鳴を上げる。そもそもツッコミすぎでリヤ荷重が抜け気味状態でステアリングを回しているFRの車のフロントでアンダーが出る。コースアウトを避ける為にスロットルを閉じるがもうスライド状態に入っている。スロットルを閉じているので駆動もかからず(かけても無理やと思う)四輪で滑り全部のタイヤが減る…ということだったのではないだろうか。

徒労感溢れる話だが(笑)、その頃もっと徒労する作業もしていた。

そのコースはフリー走行枠がひと枠1時間ある。ほぼほぼ走っているとすると40周以上は走れた。

当時スマホに、走行中の速度と加減速GとGPSでの位置を記録できるアプリを入れていて、その記録で各コーナーの入り口と出口での速度を拾ってみたことがある。走行タイムの記録と照らし合わせてみると…

タイトコーナーでの速度は、全体のタイムとはびっくりするほど無関係。あんなにいろいろやってみてたのに。

タイムが良かった時は、必ずストレートエンドの速度が出ていた時だった。

 

あくまでも、その時の私の走行がそうだった、という事でしかなく、個人的な考えなのだけれど、当時私はこうなった理由がわからなくて、自分の自己流の限界を感じた。

そもそもわかってない自覚はあったので、これより前に大手メーカーのスクールに行ったのだけれど、その時はミニサーキットを走ってもアンダー祭りにもならず。なんかとりあえず走れてるー。最初に同乗走行でお手本を見せてもらうのだけど、志願して居残り同乗走行追加で、とにかくその通りに走ってみただけだった。

指導員も、おばさんにしては?思ったより走れてるから驚いた的な反応で特別指導もなく…で結局指針になるものは得られず、コースが変わったらアンダー祭り。

で、これは求めているものではないなあということで、しっかり説明をしてくれそうなユイの門を叩いて今に至る。

 

トップカテゴリーのレースを見ていても思うけれど、ヘアピンやタイトコーナーはやっぱり物理的な限界の速度があって、それ以上を稼ごうとしても慣性に負けて失速するだけ。悪くすればコースアウトになる。

そう速くもないレベルのタイムの領域だからかもしれないけれど、タイトコーナーで悪あがきをして失速する分はストレートの頭からしっかり加速できたらその分で無かった事になってしまう。頑張りすぎて損するのは、必要以上にすり減るタイヤと余分なGがかかる車と疲れた私。

頑張りどころが違った。ストレートとタイトコーナーでは同じ時間で損得の幅が段違いなのだ。

それを考えてから、サーキットを何度か走ったが、とにかくストレートでしっかり踏む為にどうするかを考えるようになった。タイトコーナーはきちんとグリップを失わない。まずはそこからで。その方法で走ったコースはどれも自分なりのベストタイムが出ていた。

とにかくそのタイムに対する各コーナーの影響の仕方と、速く走らなきゃ、が引き起こす勘違いのオーバースピードが、ショックな程印象に残っている。

 

ユイのオーバルは結構大きくて、 高い速度でコーナリングができる。こんな大きな180度ターンは小さなサーキットではできない気がする。

習った高速ターンインの方法はスズカの1コーナーや130Rでも使えた。イーブンスロットルや車が走る物理は、実践で使うには時間をかけて各所で実験と結果検証を重ねて自分で理解を進めようとすれば公道でもどこでも何かがある。物が動く時は物理から逃れられないから。

時折記事などの見出しで見るハウツー的なドライビングテクニックは、大元の理由を汲み取って自分のケースに置き換えて実践しないと役に立てるのが難しいと考えるようになった。

ユイでオーバルを走ると、他の場所で大丈夫だと思っていた感じのターンインをしても出口で加速できないことがある、立ち上がりの姿勢がなかなか直進体勢に戻らない。ロールが消えない。

タイヤの感触としてはグリップが足りない、タイヤが空回りしそうな感触、ゴロゴロした音と振動、加速の鈍さ。踏んだ分だけ来ない。車が進みたがらない。あの感触はホントに疲れる。徒労感がある。いやだ。

理由がわかって修正すると驚くほど立ち上がりが楽になる。楽しい。

だからここで練習すると他が楽になった。

オーバルのコーナー出口は入り口との答え合わせなんだと思っている。入り口の作業が間違っているから出口で引っかかる。

 

さて、次回参加で私めはちゃんとトラクションを得て逃がさない走りができるんだろうか。

言うは易し行うは難し。とりあえず今日は許容範囲だけど腰と膝が痛い(泣)し地味に口内炎(笑)。なんだよー人がせっかく頑張ろうと思ってるのにさ(笑)

負けるもんかーー。