るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

あの時を逃さなくて正解だった

冬の羽毛布団をコインランドリーで洗濯して乾かしながら、ボケーっと青空を眺めていました。そういう時くらいしかボケーっとしてないかなあ。

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駐車場の自分の車を眺めて、いろんなことをこの先どうなるかなと考えてみたのですが…答えはまだないんですけどね。

今の状況を思うに、数年前(もう数年前なんだ)にサーキット走ってみたことも、ユイレーシングスクールに参加して、3年くらい続けて通ったことも、あの時でなければ続けて参加はできなかったかな、そう思うと、思い切ってよかった、やってみて良かった、人生の役に立ったとしみじみ思うのです。

改めて、走りも車もいろんな考え方があるとは思いますが、自己流では、車を何台乗り替えても知り得なかった方向性の入り口に入れたと思います。

ユイに関しては、別にオーバルだからアメリカンな世界とか、日本だからアメリカだからどう、ということでもなく。特にモータースポーツに強い興味や嗜好、趣向、知識や経験もなかった人間が、好きな車を傷めず上手に使いたいという思いに、師匠が書いた文章が私にはストレートに入ってきた、それだけで。

(結果モータースポーツに興味は結構!持ちました)

最初の参加の日の朝に同じ宿で居合わせた常連さんに宿からフジまでの山道を先導してもらった時のその方の優しいゆっくりな安定した運転と、最初のデモンストレーションの師匠の車が活きいきする運転に、これから必ず自分の中の何かが変わると確信した事を鮮明に覚えています。

 どのくらい近づけたかなあ…

スクールのコンテンツは動画も文章もたくさんあるけれど、私は動画を擦り切れる程見たというよりは、文章を反芻した方だと思います。人それぞれとっつき方があると思うのですが。理屈を飲み込み、自身の現状を把握、改善できると思ったら、実行して結果を検証、の繰り返し。

走りにいけなくなってからは、スクールでできることと公道で出来ることを区別、根底にある物理が同じなら、ある程度まで検証は可能。日常の中の物理を探りました。

 


とりあえず、この1-2年は公道ではありますが、車の動きと右足の動きがシンクロしてきたことや、コーナーやワインディングでステアリングの切り始めが穏やかになり、回している時も止めている時も常に手応えと車の動きを気にしている。車を回して行くのはステアリングだけにあらず。足元でも車の軌道は変えられる。

っても、私が自分で考えて自分で思っているだけかも知れませんけどね。客観的に見てるつもりですが証明のしようがないので…。

 


なによりも収穫というか、開放されて気が楽になったことは、抽象的ですが、速さ、というのは自分の手中にあるものではなくて、言うなれば物理の手中にあるものだと実感したということなのかも知れません。

人間の感覚と科学が、時々人側からの印象としてズレがあることは、オーバルやサーキットを走る中で、何度も思い知りました。「一生懸命頑張る」=「速い」とはならないことも多かったです。

中学レベルの物理を、物理オンチの人間が復習する為の本を買って読んだ時にも同じ思いをしました。見た目から人が思うことと物理は同じじゃないのね。わたしだけでしょうか??

私がいくら言っても説得力は無いのかもしれませんけどね(笑)

重い想いを捨てて、シンプルに理屈に従った時は特に怖くもなく、優しく運転して、それまでより速くなりました。

自分次第で速くも遅くもなるのは確かですが、自分がどれだけ物理に従えたかということであって、まだまだ先は長く、簡単に自分の手中におさまるものではない…というくらいに今も思っています。

でも、日常の運転が楽しいし楽しみだし楽になりました。

 先々は、自分がどうなりたいというよりは、もっと多くの人が同じ思いをしてくれたら良いなあと思うし、行きたい知りたいという人がいたら、後押ししたいという思いが強いです。

自分が特に上手だとも、すごくわかっているとも思いませんが、この先私1人が何かを追求して行くことで上がる成果よりも、より多くの人があのことを知って、考えることの方が実りが多いと、通っている頃から、誰にも言えなかったけど考えていました。

なので、地元に近いところでも何かできないかなあと今でも思ってもいますが、私には人脈もお金もバックグラウンドの知識も経験も経営手腕もない上に体力まで落としてしまいました…。なんとか参加者に復帰できたらという希望は持っています。

とりあえず、参加経験のある夫が、もう少し知りたいと思っている様なので、自分は走れなくても一緒に行けたら良いですが、いろいろハードルがあるし、無理に連れて行くものでもないので、内心心待ちにしていますが、妻の願いが叶うのはいつでしょう…?

 

ルーテシアを買ったことも後悔なしです。

脚硬めの車を優しく乗るのも練習になるし、ちょっとクイックにすると恐ろしく曲がるところも感心して背筋が伸びる。加速は言うまでもなく。

整備性は…(笑)国産部品のおかげで長持ちよ。ルームランプのスイッチはあと何年かしたらある日突然片側落ちてくるかもと思いますけど(大笑)。良いじゃん別に。

最初に乗った輸入車のアルファ1558vは、サンルーフは触るなって買った車屋さん(今の主治医じゃないよ)に言われたけど、「壊れたら売り払うよ」って冗談で言ったら動いたし、最悪手動で締めれるから大丈夫って開けてましたね(笑)