るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

3ペダル/前の相棒

 先日参加したYRS(ユイレーシングスクール)の途中で、他のグループを眺めながら、ひょっとしたら半分くらいの車が2ペダルなんじゃないだろうかと思った瞬間があった。ふとそう思った、というだけなんだけれども。

自分が乗っているルーテシア3はまだシフトノブがあってクラッチペダルがあるけれども、確か4型からはシフトチェンジはパドルじゃないのかな?

中古車サイトに上がっている4型ルーテシアの車の写真を見ると、シフトノブは存在したが、やはり2ペダルであった。もういまや、サーキットを走っている車もパドルシフトとか+ーでシフトのアップダウンがある意味普通なんだよな。

まあ確かにある意味機械の方が上手いかもしれない(笑)。代車でアルファとかフィアットとか時々乗らせてもらうけれども(いろんな車乗らせてもらえて嬉しい)、最新ではないその車が、試してみると見事にブリッピングしてくるので思わず心の中で拍手(笑)。とにかく壊れなければ‥それも以前より壊れにくいのかなあ。

私は‥2ペダルはATしか所有したことがなく、代車でそういう車(+−の2ペダルクラッチレスMT)を貸してもらうと、恐る恐る、とりあえずは動かせるが、どうもすぐには慣れなさそうな感じがする。

シュミレーター的ゲームもしないので(他の人がしている画面を遠くで見ていて酔ったことがある)、そもそも+−でシフトを管理する感覚は皆無。クラッチペダルを踏んで、シフトチェンジをして、足から伝わってくる感触で確認をしながら繋いでいく。そんな感覚がもう30年近く自分の感覚。 

るーさんの前の相棒はスロットルが電動スロットルではなくワイヤーで繋がっている車だったので更にその辺がもっとリアルというか人臭い?感じだった様に(るーさんに今不満は特にないけれど)乗り換えた当時は思った。

前の相棒は、シングルカムでスロットルワイヤー。味があった。いい車。内装はやれてたが、動くところはしっかりメンテした。

ただ、格好優先のなんちゃってスポーツモデルだったので(クーペがかっこいいとか思ってクーペにした私)、同じ車種のセダンがトレッド前後幅同じであるのに対して、クーペはトレッドが後ろ若干広め、さらにタイヤ幅が前後違う(当然後ろが広い)上に、フロントですらセダンよりタイヤ幅が広かった。タイヤ径も大きい。なのに2リッターで4気筒、セダンと同じ。

パワーがない上にアンダーステア傾向でタイヤが大きく幅が広い。早い遅いというよりもなんだかスタート地点が複雑。旅行に行くのには普通に乗れば問題は無いと思うけれども。

 

幅広タイヤで接地圧が下がるということはユイのスクールで雨の時に知って、トレッドの前後幅で車の性格が変わるらしいという事は、タイヤをセダンと同じ様にインチダウンしてみようとして調べていくうちに知った。パワーがある車を模した非力な車は、フロントの入りがいい(エンジンが小さい分軽いから慣性が小さいということだろうか?)と言ってくれる人はいても、どこに行ってもスペックを知った人は「あとはスーパーチャージャー」「難しいよ」とか。あとは言葉を濁す。そういうことなのか?そうなのか?

接地圧が低い、には公道で思い当たることがあった。だからインチダウン幅ダウンした。接地面で前後幅を揃えるようにできないか必死で考えて、なんとかなって、取り回しが良くなった気がしたけれど、なんだか、そこで悶々とした。そもそも私にとっては机上の空論みたいなもので、運転すら大して上手くないのにそんなことを考えている自分がなんか変な感じだった。

そもそも、あの車を選ぶとき、車に乗って遠くに行けたらいいな、という思いと、運転が上手くなりたいという思いが内心両方あったのだけれど‥上手く周囲にそれを伝える言葉を知らなかったなと今にして思う。特に、運転がうまくなるということがどういうことかのイメージが私自身にはっきりなかった。

結果、ドライブに行く、格好のいい、ちょい古めのエンジンの車、という方向で我が家にやってきた相棒だった。

しようとしている、したいこととずれてる、明らかに自分が判断を誤ったなと思った。これはゆくゆく引きずるかもしれない。車が悪いわけじゃない。私の考えが足りなかった。

そして、その時、何と無く、その先10年で車を買う最後のチャンスだなという予感があった(その後予感的中)。

興味はあるけれど見にいくのを避けていたるーさんは、まだ世話になっている車屋さんにいた。

資金の算段を家族に相談し、試乗即決。一期一会。

提示価格は予算プラスα。プラスαはエンジンマウント、トルクロッド純正で交換済みな個体なことと、ニュータイヤつき。悪くない。エンジンはかっちりして元気一杯だった。

(あれから4年くらい経つけれど、知るほどに好きになる車。知るほどにある種のプレッシャーを感じる車。日常もサーキットも楽しい車。)

 

前の相棒は引き取ってくださる人が現れて、その方が車にはよかった気がする。ひと通り直して、10年は動くことには問題がなさそうだった。行った先で役に立っていてほしい。でも、車はものだから、手放した後はどうなろうと気にはしないことにしている。気にするなら手放さなければ良いのであって、それができないのだから考えても仕方がない。

運転を見直す前に車を変えたこと等はある種の罪悪感としてずっと心の中に残っている。今後も残りつづけるし、今の車で苦労するのも、予想通りだ。

新たな相棒に自分の実力より結構格上の車を選んだのは、好みというよりそれが結果的に悩みが少なくストレートに走ることに集中できそう(問題は自分の腕)だから。サーキットも走ることを前提に作られてる車だから。そしてホットハッチが好きなんだと前の相棒に乗ってみてわかったから。

前の相棒のような味のエンジンには、私はもう巡り会えないかもしれない。その分までるーさんと走らないと、余計にいっぱちくん(前の相棒)申し訳ないんだなぁ。頑張らないと。

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