るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

違和感/また行きたいスズカ

 先日は午後からテレビでスズカの国内レースを観戦していた。割と長めなレースなので、ピット作業義務なんかもあって各チーム作戦も分かれて、終盤近くまではぱっと見の順位と実質の順位が違うので、実質の戦況に頭が追いつききれないが解説に耳を傾ける。

 終盤に大クラッシュが発生した。画面の片隅に砕け散る車の外装が見えた。原型を留めていないレベル。以前にも同じ場所でクラッシュがあった記憶はあるが、放送のカメラが全体像をとらえづらい場所であるし情報が入ってこない。できることは現場がやっているのだから見ている方は待つしかない。自分が動揺しすぎない様にしばらく放送から離れる。

過去に同じシリーズで起きている大クラッシュからしても、おそらくドライバーの命に問題はないという事にはなるだろうとは思った。当たり方にもよるのだろうけれど、クラッシャブルゾーンの衝撃吸収力や、モノコックのドライバー保護の強度は素人目にもわかる凄さだったから。

程なくして、ドライバーの意識があった事が現場や放送で伝えられて、病院に運ばれたとのこと。

結果、バリア等の修復がすぐには難しいことなどもありレースは赤旗終了。残りも少なかったことから順位も暫定で決まって表彰式もあった。

(順位に関してその後いろいろ問題があるらしいが…状況からすると難しいとこだよな)

そういう時は、現場で観戦していた人が投稿する情報を探すのも手だけれど、思うところあり、その時はやめておいた。夜になって大きな外傷は無いらしいことも公式に発表されてはいた。

その後ネット上を見てみたら、ドクターヘリで運ばれたらしくヘリが飛び立つ画像が上がっていたり、事故の瞬間がツイッターの投稿動画で上がっていて、当該車両の位置関係はわかった。

最初にそれを見た時、その位置関係にすごく違和感があったので、何度も動画を見返した。その後も上がってくる情報を見ていた。思うとこはいろいろある。

2クラス混走のレース。高速コーナーの130R後の短い直線でその先すぐシケインに向かって減速する場所。

大クラッシュを起こした速いクラスの車両には後でペナルティが課されていた。

ともかく大きな怪我がないらしいとの事なのでそれは良かったと思う。

 

改めてモータースポーツのはらむ怖さを考えた日曜であったけれど、ここ最近、ずっと考えていたのは、スズカフルコース、また走ってみたいっていうことだったんだ。改めて怖さも思い出した。うまくいっている時は楽しいけれど、油断や慢心を受け流してはくれない。こんな素人でも走ってみると実感する。

 プロの事はよくわからないけれど、自分自身の事で言えば、速く走ることと、危険を冒す事はイコールではないと思っている。危険を冒して求める速さは偶然の産物を待っている様な気がする。そこにかけるよりも、ちゃんと走れる事がまず大事。

自分自身はそうだったのだが、スクールに通って、サーキットで速く走るために、まず車の姿勢を整え手順を踏んで丁寧に走り、その上でストレートや高速コーナーでいい姿勢で踏めるところで踏み込めば、ブレーキを遅らせたり何か小細工しようとしたりしなくても自身のベストタイムが出た。そのタイムは特別速くはないけれども致命的に遅いというわけでもない。まずそこからスタートで良いような気がする。

比較とか検証という意味でタイムを見てしまうんだけれど、自分の車で自身の運転でそのサーキットでどのくらいのタイムを求めるべきなのかは、シロウトには結構難しい判断な気がする。それよりもまずちゃんと走れるようにしないとなと思っている。

ある時、車の能力が自分の現在の操作能力よりも上だということがはっきりわかるようになってきた(車を自分より下に見た事はないけど、自分の操作が足りないのと、車の能力が想像の上だったと感じたという意味)。例えば走っていておそらく今までで一番ターンイン速度が高い。正直怖い。でもターンインしてみると車の挙動には余裕が残っているのがわかる、あれ?という状況。

アンダーはスクール行くまでに嫌になる程経験してきたし、スピンもしたことがあるからそうなる手前も経験した。そういうのもあってそういう予兆がないので車の方は余裕があるのは感じ取れる。そして車が以前より進んでいる手ごたえがある。

そうなると危険を冒さずとも、もっと上の領域があるのだろうと思うのだけれど、その領域へ行きたいなら、それまでの自分が作ってきた「これ以上はまずい」という恐怖感に勝つ必要がある。速度が上がるのだから操作のタイミングだって考え直さなければいけない。それって結構大変な事だろうなと想像する。

以前スズカを走った時とは相棒車も変わった。前は「よっぽどじゃなければ回らないから」って言われて送り出された(非力でアンダーステアな車だったからじゃないかな)が、今はそうとは言えない。前よりパワフルになって短くなって狭くなって、軽くなってる。

車としては前の相棒より速い車になっているんだけど、前より速いタイムが出せる気もしない。それよりも怖い(笑)

だけど、楽しい。スポーツ走行は楽しい。ゆっくりでいいとは思わず自分なりの速さを追い求めつつ、周囲に迷惑にならない走行ができるようになりたいなと思っている。

まあそう思っても、近年練習する機会が少なすぎて進歩の歩みが鈍すぎる。

でもともかくなんとかユイのオーバルに行く機会を作りたいと思っている。

オーバル走行はごまかしがきかないから鍛えられる。出口や周回数を重ねる事で答え合わせがいつもできるから。自分が見えているものはまだまだ全然少ないし、突然指摘が飛んできて、怒鳴られている訳でもないのに内心縮み上がっている。理由は私が小心者だから。指摘はいつも図星だし(笑)。本気になって時間かけても考えると必ず何か進歩する場所だと思う。