るーさんと駆ける 

RENAULT LUTECIA3RSに一生懸命乗っています。こそっとkangooもいます

パッシブからアクティブ運転へ/トラウマ越えたんかな?

最近、るーさんと運動会に行きたくて仕方がない。スクールの開催要項を見てはうずうず(笑)

昨年久しぶりに参加してからもう1年近い。

そのウズウズのせいでは無いけれど…連休終盤の朝にるーさんと近所のミニマムドライブコースに行ってきた。

最近設定したのは農道メインのアップダウンがあるワインディング。

そこを、視界に入る景色をなんとなく愛でつつ、丁寧に、を心掛けて走っていく。

さっきまでジーノさんに乗っていたので、ポジションから切れ角、ペダルの踏みしろまでとにかく違うのが可笑しい。

飛ばすわけではなく、かといってノロノロ走っているわけでも無い。そんな中で丁寧に走ったかどうか、手順を踏めてるかどうか。

ブレーキング開始のタイミングや減速のピークの山、減速終わりから加速へ移行するタイミング。アップダウンの中での速度管理、などなど。

評価…というよりは、どんな感じだったかなあと感じとっている、くらいのこと。

 


昨年のオーバルスクール参加の時に、トラクションを利用してスロットルを開けて車を進めつつ積極的なコーナリングをする感覚をようやく実感として持って、オーバルで確信を持てたことを日常でも応用してみて、るーさんに限らず車を前へ前へと進める姿勢が日常でも進歩したと実感する。

ブレーキング開始から終了、ステアリングの切り方、スロットル開のタイミングの手順。

ゆっくりなら、曲がれていれば、それらのタイミングが変わっても他車から見てあまり挙動に違いは感じられないかも知れないけれど、コーナーの奥までブレーキを踏んでいるよりも、手前の準備をしっかりしてスロットルを開けて開度を加減しながらコーナーを抜けて行くほうがコントロール性が高くて楽しいし安全だと思う。どの車でも、ゆっくりでも速くても。FFかFRに関わらず。

 


ここに至り気付いた。わかりやすいひと言が思い当たらないので説明不足だと思うが、今までずっと私はアンダーを出さないために走っていた様な気がする。コースでも日常でも。それはある意味では安全だけど、積極的には走れてなかったし、コントロール性という意味ではパッシブだったのかも知れない

改めて思う。ようやくユイレーシングスクール通い前の単独サーキット走行で作ってしまったアンダーステアのトラウマから抜けられたということなのか。

 

昔単独サーキット通いをしてた頃。

車の姿勢を整えず前のめりで侵入。その姿勢で回りきれる速度まで減速していないので、立ち上がりにスロットルを開けると外側にはらんでしまう。結局スロットルを閉じざるを得なくなる。その状態はアンダーステア一歩手前で、スロットルを閉じているから、惰性というか慣性に車の挙動を半分預けていて、コントロール性が落ちていたし速くない、という事なんだと思う。

運転を習う前は早く走ろうとする時は正にそういう状態で必死に走っていた。

タイヤは本当の力を発揮できていない(横滑りに辛そうに耐えている)上に、その状況では車を前に進める駆動力を掛けられない(かければタイヤが「ムリー」と叫びつつアンダーステアに)。コーナー侵入前のブレーキングで落ちきらなかった車速の作り出した慣性が、行きたい方向とは違う方向に車を引っ張ろうとしているのだけれど、以前は私はそれがわかっていなかった。ブレーキを我慢していたというよりは、物理的に無理な速度でのコーナリングをしようとしていたり、速く走るということはどういうことか、どこを高い速度で走ればトータルで速く走れるのかという事が理解できていない、コーナリング中かなりの時間をアンダーに耐えることに費やし、その間に車速は落ちて、グリップもトラクションも、コーナーの出口を過ぎてから作り直すことになる。正に「徒労に終わる」の典型。

何かが間違ってる気だけはするのに、どうすれば良いのか…見えないまま何度も走ってたもんな。

 物理的にどうなれば理想なのか、それを知った上で、ブレーキングに入るタイミングや操作の仕方。車の姿勢をコントロールして、ほんの少し減速量やポイントを変えていくことで車が楽になる。タイヤの力を発揮してもらえる。それまでと比べて手前の準備にかかる時間の変化ははコンマ何秒?得する速さはどれだけ?

アンダーオーバーの恐怖や失望に耐えながら運を天に任せるよりも多くの得があって、高速コーナーで本当のコーナリングフォースの上限を見ようとする操作も知った。(スローインファーストアウトとも違う気がする。上限が想像よりもかなり高くて本当の意味では未経験。ターンインと旋回の速度がそれまでより上がるので躊躇するが大丈夫だと、頭ではわかってるが)

結果、昔の努力の虚しさがトラウマの様に脳裏に残り、知ってしまえば難解なことではなく、日常でもコースでも大いに役にたつという喜びも脳裏に焼きつき、今に繋がる。

 

 

 

るーさんと走る為だけに走ると、ゆっくりだろうがなんだろうが、この車はなんのために生まれた車なのかなあ…といつも思う。

どんな事を考えてこの車は考えられて、どうしてこういう組み合わせと味つけにしたのだろう。私にはきっと沢山分かってない事があるんだろうけれど。感覚的にそう思う。ともかくもっと全力で練習したいよね。

近くにミニサーキットはあるんだけれど、また1人で何処かに走りに行こうという気持ちにはならない。私にとってはひとりで近くのコースに行く気持ちにはならない。理由はいくつかあるけど…なんだか書くと一部が誤解を生みそうなので控える。

 

自分の経験値や素養が大したことがない事や、競争に向いてない自覚はあるんだけど、もっと沢山走りに行ける状況を作れていたらもっと早くトラウマからも抜け出せたのだろうと思うけれど、この車が私の手元にあるべきだろうか、この先いつまで社会の中で運転という行為を楽しめるか、という憂いは今は捨てて。少しずつ進歩はしているんだと感じている。

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